コラム「中之島」
▼日本の億万長者134万人。年収300万円以下の世帯28.9%、貯蓄ゼロ世帯23.8%、生活保護世帯104万人、完全失業者313万人、フリーター417万人
▼いまや、新聞でも「分裂にっぽん」(朝日)「格差社会考」(毎日)「隣の芝生は-点検家族格差」(日経)など格差社会を大いに取り上げている
▼首をかしげる議論もあるが、弱肉強食の政治が貧困化に拍車をかけている事実によって、小泉「改革」が揺らぎ始めている
▼国政だけではない。市民が地方自治の主人公なのに、サービスは納税者=顧客に提供するという大阪市マニフェストのトップダウンが罷り通っている。結局、市民のくらし、福祉、医療の切捨てなのではないか
▼共通しているのは短いフレーズで「対立」を作り出し、「分断」をはかる手法の活用だ。曰く「公務員を減らせ」「官から民へ」「小さな政府・自治体」、そして私たちに「既得権益を守る利己的」行動と攻撃する手口
▼国と地方で1000兆円の赤字は政府・財界の失政が原因。これを逆手にとって国民を痛める政治を強制する
▼大規模開発、3セクの抜本的見直しを隠し、「既得権益」にしがみついているのは政府・財界・市長ではないか。キーワードは、「日歯連1億円献金」のように「第2の橋竜」をつくらないことだ。
コラム「中之島」 【 大阪市労組 第336号-2006年4月1日号より 】 |
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