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2006年4月10日 (月)

9条を変えさせないために声をあげる、今ががんばりどき

ジャーナリスト 大谷昭宏さん(講演より)

全国で4000を超え、大阪で400以上の「9条の会」ができた。
「ちょっとやそっとで、9条を変えさせてたまるものか」の思いがある。

今ちょうどサクラの季節、「三日見ぬ間のサクラかな」「三日見ぬ間にサクラかな」の二通りの文句あるが、「の」と「に」で大きな違い。9条に置き換えると、知らない間に気がつけば9条が変えられてしまっていた、ではすまされない。

いい憲法があってよかったと思える世の中に。あのとき、われわれが踏ん張ったから今の平和があると、後の世にいえるようにいまがんばりどき。

政府は「共謀罪」というひどいものをつくろうとしている。たいへんひどい悪法だ。これまでの、人間の行為に対して罰するものと違って、共謀罪はこれまで侵さなかった、人間の思考や言動の領域に踏み込んだもので恐ろしい。広島の原爆慰霊碑に「二度と過ちは繰り返しません」との碑文が刻まれている。「過ちを犯したのは原爆を投下したアメリカであって、この碑文はおかしい」という人たちがいる。

日本の軍国主義のもとで戦争が拡大し、多くの人が犠牲となり、その延長に原爆の投下がある。戦争への道に進んだ過ちを犯さないという意味で、9条を変えていまその道にまた踏み込んでいく可能性があることに、人間としてそれでいいのかと問いなおされている。

日の丸・君が代とともに、愛国心を声高に強調する人たちがいる。ことさら愛国心といわなくても、先日のワールド・ベースボール・クラッシックで日本が優勝した。よかったとみんなで拍手する、それでいいじゃないかと思う。いまの愛国心を強調する流れは「国家的ストーカー法」のようなもの。見ず知らずのおじさんが若い女性に「あなたが好きだからあなたも私を愛しなさい」と追いかけ回してしつこく迫るようなもの。愛さなかったら捕まえるぞというもの。

日本の憲法は、人間がどう生きていくのがいいのかを示している。どうすれば人間は幸せになれるのかを書いている。その基本が9条だ。この憲法を変えてはいけない。変えさせないために声をあげよう。


9条を変えさせないために声をあげる、今ががんばりどき
【 大阪市労組 第336号-2006年4月1日号より 】

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