市役所フォーラム主催 大阪市再発見「平野郷めぐり」を開催 「オモロイ」「ええかげん」な大阪人精神でつくった平和自治都市
5月27日(土)に、大阪市再発見をテーマにした企画、「平野郷めぐり」を開催し、16名の参加者で平野郷をぶらぶらと散策してきました。
散策した平野郷とは、征夷大将軍坂上田村麿の次男広野麿がこの土地を拝領してから、その子孫が開発してきた、周囲4キロほどの環濠都市です。 戦国時代には、隣の堺市と並んで自治都市を形成し、江戸時代には、繰り綿の生産地として大いに栄えてきました。幸いにも戦火をまぬがれたことにより、歴史息づく風土と景観が残されています。現在は、住民の手による街づくりが進められており、大阪市のHOPUゾーンにも指定されています。
当日は、平野郷の商店街にある全興寺住職の川口さんより、平野郷で進められている、コミュニテイと歴史、文化を大切にした、街づくりについての説明を受けた後、平野区役所の山田正明さんに郷内を案内していただきました。
平野郷の街づくりは、廃線となった南海平野線の平野駅保存運動がきっかけとなって始まり、「オモロイ」「ええかげん」などの大阪人精神で、環境にやさしく、住みやすく、ヒューマンな街づくりに心がけているとのことでした。町並みの再現や子どもと老人(大人)がふれあえる場所づくりなど、行政ではできない、人間関係を重視した街づくりが進められています。
郷内の散策は、説明を受けた全興寺をスタートし、環濠跡や船着き場跡、郷の出入り口である木戸口に設けられた13の口地蔵、古河藩陣屋門、幽霊の片袖が保存されているという大念仏寺、「だんじり」と鎮守の森で有名な杭全神社、坂上広野麿の墓、地元で人気の和風喫茶「くろせ」などを訪ねた後、菜種油の商家を改造した「くらしの博物館(がんこ平野郷屋敷)」にて楽しい懇親会を開催してきました。
平和自治都市としての歴史と伝統を生かした「オモロイ街づくり」が、垣間見える平野郷へ、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。(事務局 田所)
市役所フォーラム主催 大阪市再発見「平野郷めぐり」を開催 【 大阪市労組 第339号-2006年6月16日号より 】 |
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