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2006年11月20日 (月)

シリーズ 労安 再審査請求する。口頭意見陳述に向けて取り組みを強めます。

「弘済院」住谷さんの精神疾患による公務災害申請は基金で、「公務外」の認定を受けました。結果を不服として審査請求をしましたが、審査会も被災者の声に耳を傾けず、被災の事実や弘済院の厳しい労働条件を無視し、「棄却」しました。

本来、労働者の立場に立ち、労働者を守るべき基金や審査会が全くその役割を果たさず、長期にわたり被災者を苦しめています。住谷さんはそのことを「許しておけない」と再審査請求をすることを決意しました。市労組では即審査会に対しての「抗議文」やカンパの取り組みを行い、たくさんの組合員から抗議の声が寄せられています。

2006年8月24日に再審査請求をしました。来年の2月には東京の本部審査会に出向き、口頭意見陳述も行うことになっています。本部審査会で「公務上」認定を勝ち取るために取り組みを強めたいと思います。引き続きとりくみへのご協力お願いします。

矛盾だらけの基金・審査会

今回の取り組みで明らかになったことがあります。

①任命権者も基金支部も「公務上」としているのに本部協議により「公務外」となる

②医学的にも主治医、東崎医師、基金支部の嘱託医ともに「公務上」としているのに唯一「公務外」の根拠にした本部嘱託員の意見書は、名前も公表されず、口頭で基金の職員が聞き取って作ったもの。という実にいいかげんなものでした。

③自殺の認定基準に基づいて行い、自殺するほどの衝撃でないと認定されない。全く医学的知見や事実など合理的なものに基づき判断されたものではありませんでした。

④そして今回の審査会の裁決でも「公務外」にするという事だけを目的に新たに専門医を探し、意見を聞き、「公務外」としました。主治医や東崎先生、基金支部の専門医意見も無視し、住谷さんの診察も名前の公表も弁護士の意見を聞くことも全て拒否したうえでの裁決でした。苦しい気持ちの中、再審査請求をすることを決意された住谷さんを市労組は全面的に支援していきたいと思います。


シリーズ 労安 再審査請求する。口頭意見陳述に向けて取り組みを強めます。
【 大阪市労組 第346号-2006年11月20日号より 】

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