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2006年12月15日 (金)

コラム 中之島

▼2006年も残りわずかになった。「小泉構造改革を引き継ぐ」と明言した安倍首相が誕生した。必ず憲法を「改正する」とも明言した。衆議院では教育基本法の強行採決が行われた

▼『やらせ』のタウンミーティングが問題となったが、何ら反省することなく開き直りを決め込んだ。「教育とはやらせである」と自ら教え。愛国心や徳目を、本心はどうであれ、ウソと判っていながらも、『やらせ』られることを疑問に思わない子どもを育てるのが教育だと言うわけである

▼そんな覚悟のできた人ばかりが高級官僚や政治家になるから、本音とタテマエをうまく使い分ける。悪いことは判っているけど私利のためには堂々とやってのける。各地の県知事の逮捕、高級官僚や二世・三世政治家の世渡りなどを見ていると、心にも無いことを堂々と言える人間を作る教育に、何のためらいも感じていないのを実感する

▼要するに教育基本法改悪をめざしている人々自身が「正直」とか「ウソをつかない」、あるいは「誠実」、「思いやり」などは、タテマエとして知っているだけで実行しようとは全く考えていない。だから彼ら自身がそんな教育で充分だと考えているようである

▼民主主義を否定して教育を考えれば、人は利用するか利用されるかの関係に終わってしまう。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第347号-2006年12月15日号より 】

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