« 新春スター訪問 清水美砂さん | トップページ | 「所要の調整措置」に続き青年職員にさらなる仕打ち 職員寮(中宮・上之宮寮)の廃止で脅かされる生活権 »

2007年1月 8日 (月)

コラム 中之島

▼民主主義の基本は、国民一人ひとりが国権の主人公だということにある。だから、どこかに権力が集中することを最大限に避ける。三権分立もそこから来ている。行政内部でも人事院とか、教育委員会、会計検査院などなど独立して権限を行使できるシステムが構築されてきた

▼ところが土光臨調以来、行政が好きなメンバーを集めて委員会やら審議会やら祭り上げ、それを既成事実として国会を形骸化し、行政権への権力集中が目立ってきた

▼「公務員制度改革」、「給与構造改革」はその総仕上げだ。「全体の奉仕者」たる公務員を「財界の奉仕者」に仕立て上げるために、責任を持って判断を行う幹部公務員と、判断することも許されず、黙って言われたことだけを行うことを求められた下級公務員とに分割し、その格差をもっともっと拡げようと言うのである

▼財界から言わせれば、労働組合などに入って、やれ国民の利益だ、民主主義だなどと言い立てて時に政府の命令にも逆らう下級公務員に、上級公務員並みの給料を払うこと自体が「けしからぬこと」と不満なのだ。下級公務員から全体の奉仕者としての権利を奪い取って、財界と上司の命令にのみ服する義務だけを押し付けようというのだ。公務員が本当に全体の奉仕者として働ける年にしなければと思う。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第348号-2007年1月1・15日合併号より 】

|

« 新春スター訪問 清水美砂さん | トップページ | 「所要の調整措置」に続き青年職員にさらなる仕打ち 職員寮(中宮・上之宮寮)の廃止で脅かされる生活権 »