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2007年5月15日 (火)

コラム 中之島

▼昨年の6月には、市内で12万4000人の市民が24区役所に押し寄せた。昨年に続き、今年6月に住民税や国民健康保険料・介護保険料が大幅に上がる。昨年以上の「怒り」が区役所を包囲する事態が想定される。ますます生活防衛の必要性が個人に迫られることになる

▼一方で、小泉元首相による「構造改革」の強行で、「格差」が限りなく拡大。「勝ち組」「負け組」との言葉が流行るように、「格差」の存在があたりまえのように思われる社会は異常としか言いようがない。追い詰められた人間が最後に残されているのが「命」の選択になっているのだ。自殺者も毎年3万人を超えている

▼最後の拠り所として頼った「生活保護」受給も、申請するまでのハードルの高さに挫けてしまうことがよくあるようだ。その結果が自殺や餓死というのは、安倍首相のいう「美しい日本」では信じられない出来事だ

▼今、「戦争をする国」づくりのために、教育基本法を改悪し、憲法改悪に向けて突っ走っている日本だが、相手が「命」を粗末にする政治をおこなうなら、私たちは、それをとどめるたたかいに「命」をかけて挑む決意が求めらる

▼いっせい地方選挙もおわり、参議院選挙、大阪市長選挙と続く。このような決意をたたかいの場で有効に活かしたいものだ。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第353号-2007年5月1・15日合併号より 】

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