大阪市役所労働組合第35回定期大会は、代議員の積極的な討論によって、職場・地域の問題点を鮮明にし、たたかいの方向を見定めました。また、新しい方針を確立し、自治体労働運動の前進に向けた、たしかな展望をきりひらく出発点となる大会になりました。
大会では、11月の大阪市長選挙に立候補している姫野浄さんが、あいさつを行いました。
少しの心の余裕をもって、職場の人の声に耳を傾けよう
冒頭、主催者あいさつをした中山直和さん(市労組執行委員長)は、
「疲弊した市民の生活の支える自治体本来の仕事をする大阪市政への変換をなんとしても勝ち取りたい。さらに、人員削減と市場主義的改革の嵐の中で、職員の健康破壊は危険水域に達し、市民サービスを行う職場の体制もトップダウンで崩されています。これらの課題に私たち労働組合が果たす役割は重大です」
と述べ、「市労組の組合員として、少しの心の余裕をもって、職場の人の声に耳を傾けよう」と訴えました。
代議員から熱い討論
●組合事務所はなくなったが、組合掲示板はしっかり設置を続けている。ほとんど限界に近い職員数で仕事をこなしているのでメンタルな問題が多くおきている。ポイントを決めて組合運動を進めていきたい。
●中山さんの公務災害のたたかいにご協力をいただきたい。支部としても労働組合としても何をしなければならないかと考え続けた12年間だった。いきいきと健康で働き続けられること、いい保育を推進することを大切にしたい。当局は初めて休憩が取れていないことを認めた。私たちは、父母、保育士の涙をいっぱい見てきました。命を守る運動を進めたい。元気に労働組合運動を進めていきたい。
●技術職なのに今春の移動で変った所が事務職だった。大阪市は人をつぶすような移動をなぜするのか。
●市労組の旗を掲げることが大事。職場では自己責任ばかりが強調されているのでやめたいという人も増えている。人事評価の2回目が始まろうとしている。個人主義に陥り易く、チームワーク主体の職場の運営ができにくくなる。ギスギスした職場になってくるこの制度は良くない。働き甲斐のある職場にしていきたい。
●保育所の民間委託が今年も5箇所発表された。「民間保育所を考える会」をつくって行政区でやっている。保護者の人たちとビラを独自につくったり、宣伝している。
●職場の状況では技術系の仲間がメンタルのことで悩む状況が増えている。また下がる賃金の中、責任の増大ばかりで、やってられないということで中途でやめていく人が出ている。秋の市長選には私たち職員をしっかり考えてくれる人を選びたい。
●公衆衛生について。保健所の変遷があった。当局はひどいことになったということは認めている。専門職のモチベーションが下がっていることを認めている。今、公衆衛生の専門職が立ち上がる必要がある。
●保育所では、ICカードの導入により、超過勤務の取り扱いに差が出ている。そしていまだにサービス残業がある。所長と本庁との関係で雑多な仕事が増えている。サービス残業させない取り組みをしていきたい。
●保育所には休憩室がない。事務所での休憩は気が休まない。実質の休憩にならない。昼の休憩が取れない中、夕方の15分の休憩は取れというのは、本当に矛盾だ。
●公園の現業の職場は、指定管理や委託などで不安が広がっている。年配の人は早くやめたがっている。若い人は、将来の展望が持てないでいる。また昇任問題では、「係主査」に塩漬けされていてやる気をなくしている。便利使いされている。
●市職はいまや労働組合活動を本当にしない。遅くまで残業したり、日曜出勤している人もたくさん出ているが、野放しの状況だ。市長を変えないとだめだ。青年が誇りを持ってしっかり仕事をやれる状況にしないといけない。
●ケースワーカーの仕事で、まだまだ人が足らない中、来年は新採を補充するということだが、新採凍結のなかでそうせざるを得ないということは、大変な状態だ。
●折り鶴を毎年広島に届けている。今後も継続していきたい。婦人部は、やれることから、できることからやっていっている。ちりも積もれば山になる。駅頭での平和宣伝や赤紙配付などを続けている。「9条を守ろう」などの署名についても、家族を含めてお願いしたい。秋には長野のちひろ館に行く。大勢参加してほしい。
●人事シートのことを今一度言いたい。力をあわせて仕事をするのが保育士なのに、人事評価は仲間を分断している。評価する立場の所長にしてもその作業に苦しんでいる。今取り組んでいる仕事が、いつ花開くか分からないことなのに、今評価することには無理がある。そればかりか、新たな差別を生む場合もある。
大阪市労組第35回定期大会 9月15日(土)ヴィアーレ大阪 【 大阪市労組 第358号-2007年9月20日号より 】 |
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