コラム 中之島
▼8月末、大阪自治体学校の会場となった交野市・私市の大阪市立大学理学部付属植物園を訪問。生い茂るクスノキや生きた化石「メタセコイヤ」の木陰が暑さを忘れさせ、久々にリフレッシュが叶った
▼大阪自治体学校の今回テーマは「市場主義と自然・環境」「大阪の都市再生」。おりしも開催されている世界陸上競技大会のスタンドの足元温度が、50度を越したとのテレビ報道が。市内は、まさに地球温暖化による灼熱地獄
▼最近取られる自治体のヒートアイランド対策が「一斉の水撒き」では余りにも小手先過ぎる。根本的には「緑化による自然環境を整え、都市再生を図る」しかあるまい。自然生態系と分断されたままでの都市再生はありえない
▼今日の市場主義は自然や環境問題には意を介していない。大阪市マニフェスト・行革による財政上の理由で、今、歴史と伝統、大学院としての植物の基礎研究、市民にとっては自然生体系の大切さや環境問題を学ぶ場として貴重なこの市立大学の植物園機能が、押し潰されそうだと言う
▼先日、市民が集まり「私市植物園ファンクラブ」が出来た。丁寧に案内してくれた現業職員が説明に使った図鑑のような見事な植物説明図は彼の描いたものだと知り驚き感心した。市民主体の行政がここにも強く求められている。
コラム 中之島 【 大阪市労組 第357号-2007年9月1日号より 】 |
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