コラム 中之島
▼にわかに市長選挙が行われることになった都市が相次いでいます。談合事件で市長の逮捕、起訴による辞職での選挙の枚方市と理由がはっきりしない不信任決議による市長失職での選挙の東大阪市です。党利党略という形であらわれた非常に滑稽な両市議会での対応だといえます
▼枚方市議会では、日本共産党を除くオール与党体制のなかで監視機能のない議会運営のみならず、与党政党は、逮捕された市長に対する辞職勧告に反対までしました。一方、東大阪市議会では、市長提案の予算案に99.9%賛成しておきながら、共産党員市長であることが気に入らず「市政を私物化した」という難癖をつけて数の力で不信任にしました
▼双方の議会の多数は自・公という国政与党ですが、地方自治体やそこで暮らす住民を悪政から守るべき立場を忘れて、党利党略で暴走する姿をものの見事にわれわれに見せてくれました。汚職市長は守り、共産党員市長は排斥するというおよそ民主主義とは相容れない体質をあらわしたといえます。同時期だからこそ明瞭に対比できるできごとではないでしょうか
▼これらの市長選のあとに、大阪市長選挙がたたかわれます。大阪市会でも、もし党利党略による理不尽なことがあるとすれば、そのような圧力に屈しない市長の誕生を見たいものです。
コラム 中之島 【 大阪市労組 第358号-2007年9月20日号より 】 |
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