コラム 中之島
▼1日、プロ野球日本シリーズで中日が53年ぶりに日本一になった。中日の優勝する年は大きな政変が起こるといわれてきたが、参院選での与党の大敗はその一歩だ。国民の命と暮らしにかかわる様々な問題で今、政治が動き出している
▼給油量を誤魔化してまでアメリカの戦争を支えてきたテロ特措法は失効となり、海上自衛隊がインド洋から撤収。11万人が会場を埋め尽くした「9・29沖縄県民大会」は教科書検定問題を一気に見直しへと動かした。地域別最賃も、全労連、連合が一致して時給1000円を要求する中で、従来にない2ケタアップ。抑えつけられてきた公務員賃金も8年ぶりに引き上げの勧告となった
▼一方、財界がリードする政府の経済財政諮問会議は、社会保障費を大きく削るか、消費税を最大17%に引き上げる大増税の「試算」を提出した。「社会保障のため」と導入された消費税だが、この間、社会保障は連続改悪され、消費税の税収は、ほぼ法人税の減収分の穴埋めに消えている
▼若者は、小泉総理の空気の読めない「K・Y」から安倍総理の途中で投げ出す「安倍しちゃう」と、情勢をユニークに比ゆする。今こそ、悪政に痛めつけられているすべての人の社会的連帯で社会的反撃を起こし、大きな政変の中で新たな造語を聞いてみたい。
コラム 中之島 【 大阪市労組 第361号-2007年11月7日号より 】 |
| 固定リンク
最近のコメント