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2008年4月15日 (火)

4月 告知板

4/16 第4回定例中央委員会
4/19 憲法市民講座(第1回)
4/23 第2次全国統一行動・第1次最賃デー
4/25 大阪革新懇緊急学習会「日本の軍事費」
4/25 大阪自治労連指定管理者闘争交流会
4/26 憲法ミュージカル2008「ロラ・マシン物語」
4/26 JR福知山線脱線事故3周年のつどい
5/1 第79回メーデー大阪集会
5/3 憲法集会
5/6 9条世界会議関西集会


4月 告知板
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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夏期一時金闘争が異常に早くも山場に 一時金への成績率導入反対のとりくみを

 桜の花も散りはじめ、所属間交流も発令されるなど心機一転の慌しさの最中に、早くも夏期一時金闘争が山場を迎えようとしています。
一時金への成績率導入を継続するためには4月末決着が必要という当局の理由ですが、本来組合員や職場労働者の要求を十分に反映した内容で交渉に臨む一時金闘争が事実上形骸化されることにつながります。
異常に早い段階でのたたかいになりますが、市労組連・市労組は、要求申し入れ後、交渉を重ねるなかで、とりわけ、一時金への成績率導入の継続を許さない立場でとりくみを強めていきます。

20080415 成績率適用を継続するための4月末決着

人事評価制度とリンクした査定昇給制度や一時金への成績率導入などの「成果主義賃金」が市労組連・市労組の合意なしに実施されてきています。昨年末の一時金支給から成績率が導入されてきていますが、一時金については支給時期ごとの交渉というこれまでの経過もあることから、改めて夏期一時金交渉で成績率問題も含めて交渉することになります。
大阪市当局は、引き続き成績率適用を前提にするなかで、決着後は規則改定を人事委員会へはかる必要があり4月末決着でなければ支給日に間に合わないとの理由で夏期一時金交渉の日程を早めてきています。

差別支給を手にして噴出する新たな怒りの声

年末一時金への成績率適用に対する清算が3月に行われましたが、実際の差別支給を手にするなかで、新たな怒りの声が噴出してきています。
成績率適用にリンクする人事評価制度に対する不満は、市労組に数多く寄せられています。「自己評価を3以上つけてはならない」という評価者がいたり、苦情相談で相談者に自分をアピールするための足引っ張りや告発を奨励したり、理由を明示せずに2次評価を調整するなど、問題のある事例は枚挙にいとまがありません。
市労組は、労使協議がされないまま一方的に導入されている人事評価制度をリンクさせた「査定昇給」制度や「一時金の勤勉手当への成績率」導入に対して、ひきつづき反対の立場で、職場の怒りを背景にしながらとりくみを強化します。


夏期一時金闘争が異常に早くも山場に 一時金への成績率導入反対のとりくみを
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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公務の仕事はチームワーク 個人の「成果」を競わせる意味は? 「競争」と「分断」に職場では不安の声が

  • 査定は上の人間によって異なり、正当性が無い。やる気が無くなる。
  • 仕事がよく理解された人からの考課でない。
  • 考課する人により評価がわかれる。目にみえる成果が求められているが、公務員としての本来の仕事はそんなものではないと思う。
  • 件数や成績さえ上げればそれでいいのか?勤務態度は関係ないのか?仕事に対する姿勢は?課長に気に入られたらそれでいいということになるのではないかと思います。
  • 評価によって差がつくのは仕方がないのかとは思うが、評価者が信頼できる上司でないのに、その様な人に評価された内容で給与を変えられたくない。
  • 差をつけることには賛成。人事評価が全く機能していないので、現時点では反対。
  • 評価基準が明確で正当に評価されるのであれば、職員のやる気につながると思う。
  • 行政という仕事は、数値化(出来高)にできないものが多く、人事考課という制度になじまないため。
  • 恣意的な面があまりにも多い。公平な評価は今の体制では無理。
  • 精度が未成熟であり、その結果を用いて差をつけるのは疑問である。
  • やる気をなくす制度だと思う。
  • 基準があいまいであり、査定する人間の成熟度も低いと思う。
  • 単年度の評価により査定昇給に差が生じることとなるが、勤務の実績、成果は単年度で評価できないと考える。
  • 信憑性にかけると感じるから。
  • 大企業も試みて失敗している
  • 仕事の意欲を高める点で効果的だと思うが、配属先等により評価が変わる心配があると思います。充分なヒアリングの実施も必要だと思います。
  • 上司の主観的な見方だけで判断されやすい。考課する人によってバラツキがありすぎる。
  • 客観的に正しい評価されるならば賛成です。
  • 各所属における「ばらつき」があり適切ではない。1次評価者と2次評価者との評価差がある。恣意的に2次評価で下方評価しており、本来の公務員の姿(市民に向かって仕事をする)という点が反映されていないと思う。
  • 人間が主観で“人”を判断することは許されない行為です。
  • 能力のある人にはそれなりの評価は必要なのかもと思うけれど、基準が明確でない点で反対。
  • 時代の流れでは仕方ないと思う。ただ、あまり話した事もないような上司に点数を付けられることには納得できない。
  • 何をもって他と比較できるのか疑問。その上それが昇給にひびくなんて許せない。
  • 人の評価は利害関係者には公平にできない。給与支給総額を減らすための制度である。
  • 評価者も評価される者もイヤな気分になる。
  • 査定する者の資質にバラつきがある。人によって持っている仕事量に差があるのに同じ基準で判断されている。仕事の出来、不出来以外の部分で評価されている感がある。

公務の仕事はチームワーク 個人の「成果」を競わせる意味は? 「競争」と「分断」に職場では不安の声が
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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コラム 中之島

▼今年も桜の開花とともに、真新しいスーツに身を包み緊張した面持ちの青年たちに出会う。新社会人の不安と期待が読み取れる微笑ましい光景だが、大阪市役所では今年の4月も新規採用はゼロ。冬の冷気が去らない

▼民間企業では90年代にリストラをすすめ、就職の冬の時代を招来したが、企業経営や人事政策にとって決定的な支障となり、冬の時代の学卒者も含めて採用を始めた。関西経済連合会が昨年会員企業の新規採用の目標数を明らかにしてとりくんでいるが、ある幹部は大阪労連との交渉の中で新規採用をしてこなかったことを「猛省している」と語った

▼問題が表面化してから「反省」を語るのではなく、住民サービスの維持・向上に必要な職員採用を行うことが必要だ。10人程度の採用凍結解除では焼け石に水でしかならない

▼大阪府の橋下知事が「財政再建プログラム試案」を発表したが、マスコミからは「関改革に酷似?」と評されている。また、平松市長と橋下知事は水道事業の統合で合意したとも報じられている。新自由主義的な「構造改革」を競う大阪市と大阪府の関係だが、その両方の改革に参画している上山信一氏が「現在24ある区は10区ぐらいでいい」と発言していたり、関西での道州制の動きが加速化するなど、いよいよ目が離せない。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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議会による組合費のチェックオフを中止する不当な条例改悪は許せない -チェックオフ中止の条例改悪に対する市労組の声明-

-チェックオフ中止の条例改悪に対する市労組の声明-

2008年3月29日 大阪市役所労働組合

3月28日の市会本会議において、自民党による議員提案で組合費のチェックオフを中止する「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」が提案され、自民党・公明党の賛成、共産党の反対、民主党の退席により、不当にも可決されてしまいました。

可決された条例は、給与条例第27条第4号から「法第52条の規定による職員団体がその構成員たる職員から徴収する団体本来の運営に要する経常的な職員団体費並びに」の文言を削るもので、施行は2009年4月1日からとしています。自民党の提案理由によれば「労使癒着の象徴である職員団体への便宜供与を見直すことは市民の求める」ところとしています。しかし、市労組にとっては、労使癒着などと言われる所以はまったくありません。したがって、「団体本来の運営に要する経常的な職員団体費」としての組合費のチェックオフを中止することが労使癒着を断ち切ることだという主張は、何を根拠にしているかという説明もなく、荒唐無稽な主張といわざるを得ません。

そもそも、労働組合の組合費のチェックオフは、憲法が保障する労働基本権を具体的に保障する労働組合への便宜供与です。このことは、国際労働機構・ILOの結社の自由委員会が公正なチェックオフを使用者が一方的に禁止することは、ILO87号条約「結社の自由および団結権の擁護に関する条約」に違反するという趣旨を述べていることからも明らかです。ILO87号条約を1965年に批准した時にわが国が、国内法の「改正」に際して、労働基準法第24条から公務員労働者を除外し、地方公務員法第25条第2項を設けるなかで、「法律または条例により認められる場合」の公務員の組合費のチェックオフを保障してきたのも国際的な流れに対抗できなかったことによります。これまで大阪市における組合費のチェックオフについては、1957年から労使協定により行われてきましたが、このILO87号条約の批准にあわせて、1966年に「職員の給与に関する条例」を改正するなかで組合費のチェックオフが条例で担保されてきたものです

また、民間労働組合において、長年慣行として行われてきた組合費のチェックオフを当該労働組合と事前協議なしに突然一方的に廃止することは、労働組合の弱体化を狙い労働組合の困惑を期待して行った不当労働行為であるとの地方労働委員会の裁定や地方裁判所の判決もでています。このような事例から見ても、職員団体のチェックオフを中止する条例「改正」については、議員提案になじむものではないうえに、当該労働組合との協議もなしにチェックオフを一方的に中止するということは、議会の行為であったとしても結果として当局の不当労働行為につながるものと言わざるを得ません。それを避けるためにも、議会における自・公による数の力での今回の暴挙に対して、市長が地方自治法に定められている再議権を行使することを強く求めるものです。

さらに、あろうことか労働基本権をとりあげた代償として設置された大阪市人事委員会が、議会から今回の「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」に対する意見を問われて、「異議ありません」と答えたようですが、なぜ中立の立場を投げ捨ててそのように答えたのか理解に苦しむところです。

今回の自・公による市会でのチェックオフを中止する条例「改正」は、労働組合敵視論を前提にしたものであり、社会進歩に逆行し労使が対等の立場で社会を築くという歴史の常識から外れるもので、国際社会からも笑われるような恥ずかしい行為といえます。また、市労組は、自らの賃金・労働条件の改善だけではなく、市民生活をいかにより良いものにしていくかということについても、真剣に議論し、市民運動と連帯して運動を展開している労働組合です。

今回のように、労使間で培われてきた問題に、数の力を背景に議会の場から介入してくることは絶対許すわけにはいきません。市労組は、常に良識ある市民とともに不当な攻撃に対しては跳ね返していく決意をここに表明するものです。

※平松市長は、4月1日再議権を行使しないことを表明し、条例改悪は確定しました。


議会による組合費のチェックオフを中止する不当な条例改悪は許せない -チェックオフ中止の条例改悪に対する市労組の声明-
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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第79回大阪メーデーに参加しよう ~働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう~

●開催日時 2008年5月1日(木)午前9時開会
●開催場所 扇町公園
●デモ行進 天満橋コース(南森町経由)
●予備集合 午前8時45分、公園内・時計台付近(旧水道局庁舎の向かい側)
●その他  デコレーション、プラカード等持ち寄りましょう

Mayday2008 Fukuhosibu


第79回大阪メーデーに参加しよう ~働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう~
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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市労組レーダー

○市労組管理職会「総会&歓送迎会」のあんない

 市労組管理職会が結成されて11年を迎えました。年度末に退会された方や新しく入られた方とともに「総会&歓送迎会」で今後の発展を祈念しましょう。

●とき  4月24日(木) 午後6時30分~
●ところ 本庁地下食堂「SAKURA」
●内容
  第1部 総会  
  第2部 歓送迎会
●主催  大阪市労組管理職会(TEL06-6208-8798)


○シンポジウム(全国センター西日本)  労働災害不服審査制度のあり方を問う

 総務省は、行政不服審査法の見直し案を今国会に上程する予定です。それに伴い厚生労働省は労働保険審査法の改正案を、総務省は地方公務員災害補償法の改正案を準備しています。いずれも中央集権化の改悪案です。事務的、官僚的中央集権一元化に反対し、各都道府県における審査会制度の確立と機能の充実を求めるシンポジウムです。

●日時 4月26日(土)13:00~16:30
●会場 大阪グリーン会館ホール
●主催 働くもののいのちと健康を守る全国センター
●協賛 全労連近畿ブロック、近畿各地方センター


9jyokaigi○9条世界会議・関西  舞洲アリーナにて開催

 戦争をしない。武器を持たない。武力によらない平和をめざして、世界に広がる「憲法9条」への思い。未来にのこす宝もの、日本の憲法9条を世界の人と語り合い、共感しあう一大イベントです。みなさんの参加をお待ちしています。

●日時 5月6日(火・祝) 午前10時~午後4時30分(予定)
●会場 舞洲アリーナ
●参加協力券 一般1000円、大学・専門学校生500円、高校生以下無料


○市民100人ミュージカル大阪講演  「ロラ・マシン物語」

 かつて日本軍の占領下にあったフィリピン。そこで13歳で慰安婦にされた少女。日本の敗戦と同時に開放されても彼女の「戦争」は終わっていなかった…。目の前で見た父の死、人々の差別の目。母の形見のミシンと、おじさんの子どもたちがいたから彼女は強く、そしてやさしく生きることができた。この物語は人間の尊厳とは何かを問いかける。

<上演日程>
●4/26(土)12:30~ クレオ大阪中央
●4/26(土)17:00~ クレオ大阪中央
●4/29(火・祝)15:00~ サーティホール
●5/3(土・祝)15:00~ リビエールホール
●5/11(日)14:00~ 堺市民会館

<入場料>
一般2500円 高大学生2000円 中学生以下・介護者1500円

<主催>
大阪・憲法ミュージカル2008実行委員会 (TEL06-6180-6900)


市労組レーダー
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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