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2008年4月15日 (火)

コラム 中之島

▼今年も桜の開花とともに、真新しいスーツに身を包み緊張した面持ちの青年たちに出会う。新社会人の不安と期待が読み取れる微笑ましい光景だが、大阪市役所では今年の4月も新規採用はゼロ。冬の冷気が去らない

▼民間企業では90年代にリストラをすすめ、就職の冬の時代を招来したが、企業経営や人事政策にとって決定的な支障となり、冬の時代の学卒者も含めて採用を始めた。関西経済連合会が昨年会員企業の新規採用の目標数を明らかにしてとりくんでいるが、ある幹部は大阪労連との交渉の中で新規採用をしてこなかったことを「猛省している」と語った

▼問題が表面化してから「反省」を語るのではなく、住民サービスの維持・向上に必要な職員採用を行うことが必要だ。10人程度の採用凍結解除では焼け石に水でしかならない

▼大阪府の橋下知事が「財政再建プログラム試案」を発表したが、マスコミからは「関改革に酷似?」と評されている。また、平松市長と橋下知事は水道事業の統合で合意したとも報じられている。新自由主義的な「構造改革」を競う大阪市と大阪府の関係だが、その両方の改革に参画している上山信一氏が「現在24ある区は10区ぐらいでいい」と発言していたり、関西での道州制の動きが加速化するなど、いよいよ目が離せない。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第366号-2008年4月15日号より 】

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