« 働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう ~第79回大阪メーデーに20000人~ | トップページ | 昨年末につづき、職場の和を崩す「成績率」導入が争点となった2008年夏季闘争 »

2008年5月20日 (火)

コラム 中之島

▼橋下大阪府知事は「改革プロジェクトチーム」の「財政再建プログラム試案」を発表した。ワッハ上方、国際児童文学館などの施設の廃止。大阪センチュリー交響楽団への補助金の廃止など、大阪が日本や世界に誇る文化・芸術事業が軒並み廃止・縮小の対象に

▼「子どもの笑う大阪に」と当選した知事なのに、35人学級の廃止や私学助成の削減にも言及。削るのは府民のくらしに密着したものや職員の賃金ばかりだ。ムダなハコ物にはいっさい手をつけず、どんな大阪にしたいのかのビジョンも示さず、果たすべき自治体の役割を切り捨て、市町村との関係も改めようとしている

▼しかし、この「PT案」に対して怒りと抗議の声がわき上がり、共同の輪も広がってきている。「35人学級の廃止、学校警備員廃止反対署名」では、一週間で200万筆集めようとのとりくみが始まった。校長会、PTA、教職員組合が歩調をあわせた、かつてない共闘が実現している

▼小泉構造改革も大阪市改革も橋下のPT案も、改革する側は正義で、それに反対するものを抵抗勢力とし、市民や府民、国民と対立するものと位置づけようとしている。マスコミを利用し、財界が後押ししてすすめようとしている新自由主義に対し、今こそ社会的連帯の輪を広げ、反撃しようではないか。


コラム 中之島
【 大阪市労組 第367号-2008年5月20日号より 】

|

« 働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう ~第79回大阪メーデーに20000人~ | トップページ | 昨年末につづき、職場の和を崩す「成績率」導入が争点となった2008年夏季闘争 »