« 市労組レーダー | トップページ | 大阪市をよくする会 「平松市政8ヶ月の検証と市民要求の実現を求める」 »

2008年8月14日 (木)

第50回自治体学校in大阪 第23分科会「船でめぐる水の都」

1s 7月26日、真夏のカンカン照りのなか、10時に船に乗り込み大阪湾ムダ遣いウオッチングがスタート。オリンピック用地に予定していた舞島は、海からでは緑の公園。船が全くいない大型コンテナバース(キリンの首)では、貨物船が来るのを首を高くして待っているかのようだ。

案内役の小西和人さんの説明では、大阪港は、2005年の世界港湾別コンテナ取り扱い個数ランキングで51番目。現在の稼働率は、20%程度。一度に1万個の大型コンテナを運ぶ船など日本にはやってこないと断言。今も、大阪市は、1兆1000億円を投じ夢島の沖に新人工島を埋め立て中である。

S_3大型船を入港させるために作られ一度も稼動していない夢前大橋、WTC・ATC、海遊館、USJなどなど・・・。この巨大開発で大阪市民は赤字を背負わされ、財政再建と称して行政サービスの削減と利用料の負担増まで押し付けられている。

 午後からは、泉大津の輸入食品の実態調査。全税関労組税関行政研究会福本 武さんの案内で輸入食品の倉庫見学。倉庫内では、野菜や果物などが保管されていた。輸入元は、南アフリカ、アメリカ、中国など。輸入食品の検査は10%程度しか行われていない。多くは、外食産業、量販店に出荷されている。

S_2 現地の見学の後「輸入食品の実態・安全について」講義を受けた。知れば知るほど、国内の食糧需給率を上げて安全な食べ物を確保する国の政策を早急につくることが必要だと感じる。

今回のフィールドは、大阪市のムダ遣いと輸入食品の実態を学ぶ、いずれも、“百聞は一見にしかず”の体験であった。やっぱり食料は国内産が一番、地産地消の運動を起すことが求められていることを強く感じさせてくれたツアーだった。


第50回自治体学校in大阪 第23分科会「船でめぐる水の都」
【 大阪市労組 第370号-2008年8月14日号より 】

|

« 市労組レーダー | トップページ | 大阪市をよくする会 「平松市政8ヶ月の検証と市民要求の実現を求める」 »