コラム 中之島
▼毎年、夏場になると平和にかかわる番組が増えてきます。フィクション・ノンフィクションを問わず、何回見ても戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさ、平和の大切さを実感するよい機会です。とりわけ、子どもが犠牲になった姿を見るたびに怒りがわいてきます
▼戦後63年経った今、惨劇を忘れたかのように「海外派兵恒久法」の制定が画策されています。戦争への誤った道を再び歩もうとしています。今年度の米軍基地などへの思いやり予算は2083億円にものぼっています。軍事費は年間5兆円で世界の5番目です。これが憲法で戦争放棄を謳っている国なのです
▼4月に名古屋高裁は自衛隊のイラク派兵を違憲としました。当然です。いくつかのマスコミの世論調査でも9条改憲反対が賛成を上回っています。各地の「9の日」行動も継続しています
▼戦前・戦中に平和な「青春」を犠牲にした世代が「後期高齢者」としてまたイジメられています。「財源」がかさむので社会保障費は毎年2200億円を削るそうです。米軍への思いやり予算を回せば社会保障費を削減せずに済みます。米軍と国民との天秤では、米軍が大切との政府の姿勢です
▼今日も戦火に逃げ惑う子どもたちの姿が「テレビ」から流れてきます。平和を守るエネルギーに火が付きます。たたかいを夏場だけで終わらせられません。
コラム 中之島 【 大阪市労組 第370号-2008年8月14日号より 】 |
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