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2008年10月22日 (水)

10月~11月 告知板

10/24 大阪労連単組賃調部長「パート」労働法学習会
10/24 原水協「国連軍縮週間のつどい」学習会
10/25 大阪自治労連青年部第21回定期大会
10/25 第53回働く女性の中央集会
10/26 市対連「経費削減素案」市民生活影響検討会
10/30 大阪自治労連うたごえ祭典第4回実行委員会
11/6 第20回全国スポーツ大会(バレーボール)(~8)
11/8 公務災害・職業病一泊学校(~9)
11/8 第34回道路公害反対運動全国交流集会(~9)
11/8 大阪の自治体に働く青年のつどい(~10)

告知板
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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納得できません!声をあげよう!08秋季年末闘争 職場の分断・市民いじめにつながる成績主義撤回!

S_4 秋季年末闘争で悪政を断ち生活の改善を

今年の秋季年末闘争は、後期高齢者医療制度などの国の悪政に加えて、財政危機を理由にした橋下府政や平松市政による府民・市民への犠牲と人件費削減による職員への犠牲を強いる攻撃に対するたたかいとなっています。
また、麻生首相が誕生しましたが、政権たらい回しを続ける自・公政治に解散・総選挙で国民の審判を仰ぐことも求められています。

S地方自治を巡っては、地方財政の圧縮と「財政健全化」をテコとした公務公共業務の縮小・廃止、民営化・民間委託の圧力により、保育所や学校給食の民営化、現業部門の廃止、切捨てが全国的に横行しています。政府は、2010年の「新地方分権一括法」、2011年の「道州制基本法」の成立をもくろんでいますが、道州制や「分権改革」の名での国の責任放棄、業務の民営化、地方財政破壊を許さないたたかいが求められています。

S_2 「成果主義賃金制度」を改めさせよう

大阪市人事委員会の勧告が9月12日に出されました。その内容は、①月例給について、公民較差▲0.60%(▲2,563円)を解消するため引き下げ、年功的な給与上昇を抑制するため昇給カーブのフラット化を考慮した改定、②配偶者にかかる扶養手当の引き下げ、③特別給については、改定なし、④改定の実施時期は、条例の公布日の属する月の翌月から実施し、平成20年12月期の期末手当において、所要の調整措置を講じること、などです。

S_3人事委員会はもはや、公務員労働者の権利擁護機関の役割を自ら放棄し、組合員や家族の生活にさらなる打撃を与えるものでしかなく、強い不満と怒りが渦巻いています。

市労組は、秋季・年末にむけて「重点要求」を柱とした賃金闘争を展開していくとともに、一方的に職場に持ち込まれた査定昇給や一時金への成績率導入といった「成果主義賃金制度」を改めさせるとりくみも強めていきます。

マイナス改定・不利益遡及を許すな!

納得できません!声をあげよう!08秋季年末闘争 職場の分断・市民いじめにつながる成績主義撤回!
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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巨大開発のツケを市民・職員に押し付ける経費削減素案!

 大阪市は、「経費削減の取組について(素案)」を発表し、財政危機を理由に、更なるリストラと人件費削減、市民サービスの切捨てを強行しようとしています。

 2~3面に特集していますが、市労組は、財政赤字のツケを市民・職員に押し付ける攻撃に対して、総合的なたたかいを展開していきます。

また、9月3日に2009年度の要員申し入れを行いましたが、引き続き、各職場の労働実態を庁内外に広く知らせ、健康を守るたたかいとあわせて、働きがいのある職場づくりと市民サービス向上をめざすという視点でとりくみに全力をあげていきます。

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巨大開発のツケを市民・職員に押し付ける経費削減素案!
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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コラム 中之島

▼10月10日の市会本会議で、平成19年度決算が採択されました。その付帯決議には、地下鉄事業・バス事業の経営改善のためと称して「給与カットを含めた総人件費削減策」を行うことが述べられ、自民・公明・民主の提案・賛成多数で決められました。「経費削減(素案)」による賃金カットとの本格的な闘いを前にして、平松市長の市民・職員イジメに加担する「共産党を除くオール与党」が再現したようです。

▼あちらこちらの職場で「経費削減」が至上命題となるなか、「予算がない」現象が蔓延しています。7月号の1面で紹介したように、区役所では冷房費用をケチって市民と職員に我慢大会を強いたり、電気代の節約のため事務室の照明を消して事務をしたり、労働安全衛生法は大阪市には適応されないのか?!との怒りの声があがっています。

▼また、育児休業の取得する職員を支援するため職場から代替要員が求められても「予算がない」と所属の返事が・・・、大阪市特定事業主行動計画を守ろうとされていないことが重大問題です。

▼「貧困と格差」の矛盾のなかにある市民生活の困難、わずか3年で6000人削減された職場の労働環境の酷さ、これを無視する非情さが漂う「経費削減(素案)」との闘いこれからです。職場の実態をまとめてはパブコメに集中しましょう。11月28日期限です。

コラム 中之島
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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市民・職員には「財政破綻」で不安をあおり財界・投資家には「大阪市財政は安心」と説明 ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

大阪市が9月4日に発表した「経費削減の取組について(素案)」は、ムダな巨大開発が生み出した借金を、職員削減や賃金カット、市民サービスの切捨てにより乗り切ろうというもの。

 社会保障改悪や増税により市民生活はさらに厳しい状況に追い込まれています。
また、人員削減による健康破壊や労基法違反の実態の放置など、職員の健康もますます危機的な状況に追い込まれています。さらに追い討ちをかける経費削減素案にたいして市民と共同してたたかいましょう。

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市民・職員には「財政破綻」で不安をあおり財界・投資家には「大阪市財政は安心」と説明 ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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「経費削減素案」→人件費を露払いに→敬老パス見直しなど高齢者弱者切り捨て ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

職員数の削減や賃金カットを前面に押し出し、市民向けの福祉・教育などのサービスや施策をカットするための露払いにしています。職員削減では「市政改革マニフェスト」の残り2ヵ年で2400人、5年間トータルでは8600人超を削減し、当初の削減目標をはるかに上回る結果を出そうとしています。

人件費削減では、全職員の給料5%カットなどを「中期的な財政収支概算」が予測する財源不足に相当する1200億円を確保するため、2017年まで継続すると明記しています。

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「経費削減素案」→人件費を露払いに→敬老パス見直しなど高齢者弱者切り捨て ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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これが原因です!→阿倍野再開発・USJ(此花西部臨海開発)・地下駐車場(道路公社) ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

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 「経費削減」を行う目的が、市政のムダと浪費を真になくすためならば市民や職員に異議はありません。

ところが、「中期的な財政収支概算」が明らかにしているのは、阿倍野再開発・此花臨海開発・道路公社が生み出した赤字の穴埋めに必要な財源が不足しているから、その責任はうやむやに、市民や職員を犠牲にして財源を生み出そうとしているのです。

これが原因です!→阿倍野再開発・USJ(此花西部臨海開発)・地下駐車場(道路公社) ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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「平松市長」の公約はどこへ?→「市民の目線」てどこやねん!することは歴代市長といっしょやで ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

平松市長の公約

市財政の再建

・すべての職場、事業で「むだ」がないかを再検証し、一部機構改革を含めた予算執行の効率化を図リます。一律マイナスシーリングは見直します。安易な事業の縮小・廃止や職員削減による市民サービスの低下を招かないため、検証のためのプロジェクトチームを立ち上げ、また、行政評価委員会などでも市民サービスへの貢献度を市民の立場から判断します。

(07大阪市長選 平松候補マニフェストより抜粋)

平松市長の選挙公約は、「市民の目線で関前市長の市政改革マニフェストを見直す」というものでした。

しかし見直すどころか、今回の経費削減素案では、前市長が上山信一氏など外部委員のイニシャチブのもとに作成した「市政改革マニフェスト」(06年2月)の経費削減目標(2250億円)を踏襲・達成するため、とりわけ人件費・物件費などの経常経費に焦点をあてた「経費削減プロジェクトチーム」を結成し、4ヶ月余の作業のうえに発表したものです。

「平松市長」の公約はどこへ?→「市民の目線」てどこやねん!することは歴代市長といっしょやで ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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財界向けプレゼンには「財政危機」のことばなし!→市場評価額約2000億円の関電株を保有する大阪市 ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

平松市長は「大阪市の経営ビジョンと財政状況」とする財界・投資家向けの資料を公表しています。その中味は、今回の「素案」の基本方針を明確に述べつつ「税収基盤が厚く、大阪市内の経済状況は回復傾向にある」「大阪市債を安心してご購入ください。責任を持って最優先でお返しすることを確約します」と明記。

財界や投資家には大阪市の財政状況は堅調であることを強調し、「財政危機」の言葉は一切出てきません。
それどころか、約4000億円の蓄積基金の内訳も図表で示すなど、ふところ具合をちゃんと公開しています。

銀行関係者は知っている!

「市は株式などまだ売れるものをたくさん持っていて、なかなか手放そうとしない。高級外車を乗りながら資金繰りが苦しいといって、家賃を払わないようなものだ。とても納得できない」(08年6月17日付産経新聞)

財界向けプレゼンには「財政危機」のことばなし!→市場評価額約2000億円の関電株を保有する大阪市 ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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どうすりゃいいの!人員削減で仕事がこなせない!健康は危険水域! ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

20081022_204  市民サービスを支える現場では、職員の一律削減により大変な事態が起こっています。業務量は同じなのに人員が削減されて残業しなければこなせない職場が増えています。過労死ラインを越える超過勤務が横行する中、職員の健康は、まさに危険水域です。

今後、「素案」にそった「経費削減」が実行されるならば、職員の健康や市民生活は更に深刻な事態に直面することは明らかです。

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どうすりゃいいの!人員削減で仕事がこなせない!健康は危険水域! ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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過重労働の上にさらに5%の賃金カットって!!職員は使い捨ての「モノ」とちがうんです。生きてます。ガマンにも限度があります ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~

20081022_206  「経費削減素案」では、2017年まで職員の賃金を5%カットするとしています。

人員削減で労働過重になりなんとか超勤(それも超勤縮減でサービス残業)でこなしているのが現状なのに、しかもその上、マイナス勧告を実施したうえに賃金までカットではたまったものではありません。

「このままでは住宅ローンが払えなくなる」「子どもの学費が払えなくなる」などの声が上がっています。

 失政の原因や責任を明らかにしないで、そのツケだけを市民や職員に押し付けるのは納得できません。

過重労働の上にさらに5%の賃金カットって!!職員は使い捨ての「モノ」とちがうんです。生きてます。ガマンにも限度があります ~やっぱりアカン!経費削減(素案)~
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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職員のいのちと健康をまもろう!!元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を求め、大阪地方裁判所に提訴!裁判闘争にご支援をお願いします。

3s ○10月15日(水)9時、遺族であり原告の中山直和さんと弁護団は「元大阪市保育士・中山淑恵さんの死は仕事からくる過労によるもの」との認定を求める裁判を、大阪地方裁判所に対し提訴しました。

提訴当日は朝日放送の取材があり、提訴後に原告の中山直和さんは記者からのインタビューに答え「労働実態の酷さを見てもらい、正しい判断をしてもらいたい」と訴えました。それに対し大阪市当局は「事実確認ができないのでコメントできる状態でない」としています。

司法の場で中山淑恵さんの過労死認定を勝ちとると共に、裁判の中で大阪市の保育労働の現場実態が明らかになり、そのことが労働条件や環境の改善につながっていくものと確信し、とりくみをすすめていきます。

○取材された内容は、朝日放送の夕方6時のニュースで、14日・15日と連続で「大阪市の保育士の過労死」として報道されました。

提訴前日の14日は、直和さんや娘さん、谷弁護士、元同僚の柳岡さんのインタビューが報道されました。また淑恵さんが生前、保育所で子どもたちに囲まれて仕事をしている写真が映し出され、その映像から「子どもが大好き」「保育と言う仕事が好き」で、働いていた様子がありありと伝わってきました。

その淑恵さんがどうして亡くならなくてはいけなかったのか。改めて悲しみが溢れてきて、その原因を明らかにすることが残された私たちの任務だと痛感しました。しかし、こども青少年局の課長のコメントは「保育所が大変だと言うことは聞いていない」というもの。休憩時間が取れない労基法違反の実態や、毎年の特殊健康診断で「要治療」の判定が出ている保育士がたくさんいることを知らないと言うのでしょうか。あまりにも無責任な発言に怒りの声があがっています。

中山淑恵さん過労死の事案の概要

 大阪市立万領保育所で働いていた保育士中山淑恵さんは13年前の平成7年11月25日、保育所内でクモ膜下出血で倒れ、同月27日に44歳の若さでなくなりました。

淑恵さんは昭和47年に大阪市に採用されて以降、大阪市の劣悪な保育条件の中でも、懸命に働いてきましたが保育士の職業病である腰痛・頸肩腕障害を発症しました。しかし慢性的な人員不足の中、休んで治療に専念することができないまま無理を重ね、腰痛・頸肩腕障害ともに重症化させ、疲労が極限に達し、くも膜下出血を発症しました。

夫の中山直和さんは、淑恵さんの死は過重な保育業務によるものだとして、地方公務員災害補償基金に公務災害の認定を求めてきましたが、今年5月1日に基金本部は、過労死の認定基準を形式的に当てはめ、公務外の決定をしました。

「元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を支援する会」
に加入してください。

会費は、個人会員一口1000円、団体会員一口2000円です。

中山淑恵さんの過労死認定を勝ち取るたたかいは、劣悪な大阪市の保育行政を正し、保育士の労働条件の悪化を許さないたたかいであり、子どもたちの未来を築くとりくみでもあります。皆さんのご支援・ご入会をお願いします。

職員のいのちと健康をまもろう!!元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を求め、大阪地方裁判所に提訴!裁判闘争にご支援をお願いします。
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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大阪市役所フォーラム総会と音楽の夕べ  10月5日・大阪グリーン会館

ケイ・シュガーさんによるライブ&トーク
「いまこの時代に生きる―ペンと音楽にのせて」

20081022_401 10月5日(日)の午後からグリーン会館大ホールにて2008年度市役所フォーラム総会を開催しました。

 総会当日は、雨天にもかかわらず、約35人の参加がありました。

 総会の一部は、藤原一郎マネージヤー(東住吉区役所)からのあいさつの後、田所事務局員(都島区役所)より活動、会計報告と活動方針の提案が行われ、今年度も市役所に働く職員を励ます楽しい企画を計画することと会員拡大にむけて奮闘することを参加者全員で確認しました。

 二部の記念行事では、大阪民市新報編集長で、シンガーソングライターでもあるケイ・シュガーさんによるライブ&トークを開催しました。

 ケイ・シュガーさんは、歌を通して「人と人とのふれあい」「人間らしく生きること」の大切さを強く感じていること、そして、そのためにも「平和が必妥なこと」など、エピソードを交えてお話していただきました。

 曲目は、オリジナル集「青い空を抱きしめて」より「アメイジング・グレイス」「多喜二へのレクエイム」など心に響く曲や「間違えたっていいじゃないか」などの楽しいひとときを過ごすことができました。

大阪市役所フォーラム総会と音楽の夕べ  10月5日・大阪グリーン会館
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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市労組レーダー

○市労組第1回中央委員会を開催

S_5  市労組は、10月14日に2008年度の第1回中央委員会を開催し、秋季年末闘争に向けた具体的なとりくみと、2008年度の賃金確定市労組連重点要求・市労組案について確認しました。

 この秋のたたかいは、解散総選挙が予想されるなか、「構造改革」路線による社会保障の切り捨てをはじめとした悪政を断ち切るための国政革新に向けたとりくみや「市政改革マニフェスト」を遂行する「経費削減素案」に対するたたかいなど、国民・市民イジメや職員イジメに反対し生活を守るとりくみが求められています。

市労組はこうしたとりくみに市民との共同を広げ、地方自治と公共性を守り、充実させるたたかいを展開していきます。


○救援美術大阪100人展

 救援美術展は、冤罪に苦しむ人々を救援し、職場で不当な差別を受けたり、平和と民主主義を守るたたかいで弾圧された人々を支援する目的で、全国各地で20年以上にわたって開かれています。

 100人を超える著名な美術家から提供された作品を展示し、鑑賞していただき、募金に応じてご希望の作品をお譲りしています。

 物心両面から事件支援の力を生み出す救援美術展は、美術家の高いヒューマニズムに支えられ、すすめられています。

●開催期間  2008年10月30日(木)~11月2日(日)
         Am10:00~Pm7:00
●開催会場 大阪グリーン会館2階大ホール
●入場料   無料
●主催    2008年救援美術展大阪100人展実行委員会
        (連絡先06-6354-7215)


○勤労協創立55周年記念学習大集会
 どうする?この国~みんなできる やればできる~

 関西勤労協が創立55周年を記念して学習大集会を開催します。今この国に広がっている「このままでいいのか?」という思い。世界に目を見開いてみると、世界の人々は立ち上がっています。世界中を駆けめぐるジャーナリスト・伊藤千尋さんの心を熱くするお話から学びましょう。国民が政治を変えることができるという確信を広げましょう。

●日時 11月1日(土)午後6時30分~
●会場 エル・シアター(エル・おおさか大ホール)
●記念講演 伊藤千尋さん(ジャーナリスト)
●参加費 資料代として1000円
●主催 関西勤労者教育協会(06-6943-1451)


○第41回労災職業病一泊学校
 働くもののいのちと健康を守る学習交流会

●日時 11月8日(土)13時~9日(日)12時30分
●会場 「ホテル本能寺会館」(本能寺文化会館)
●基調テーマ
     とり戻そう「人たるに値する」労働と健康
●記念講演
     「非正規雇用をめぐる労働運動の到達点と展望~今こそ団結と連帯を」
      講師:川村 学弁護士(関西合同法律事務所)
●費用 一泊二食15,000円、日帰り参加3,000円
●申込み 大阪労連(06-6353-6421)
●主催 労災職業病一泊学校実行委員会

市労組レーダー
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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2008年10月17日 (金)

「誓約書」問題 特集号:職員の良心踏みにじる古い体質が露呈 将来にわたって公正な職務を遂行する決意を表明します!

市労組は、将来にわたって不正を許さず公正な職務を遂行する決意を示すとともに、それに関連した「誓約書」問題について9月22日に執行委員会見解を発表しましたが、改めて次の見解を発表します。

市長の公式見解を 誰が、何故変えたのですか?

 9月3日の記者会見で市長は「再発防止の一つとして、市民の皆さんに対し、不適正資金に関与しないと職員に誓約してもらう」と発言し、併せて、記者から「誓約書」の意味と有効性について問われる中、以下の発言を行っていました。

市長

 あの、ごめんなさい、(発言の)途中で。やはりここまで問題が、いろいろな面が見えてきていますんで、やっぱり全職員が大阪市民に対して、きちんと、「こういうことに二度とかかわりません」、あるいは、これから先、二度と、というのは今までした人の言い方になりますから、「これから先、かかわることはございません」ということを宣誓していただく、誓っていただくという形で、私は一番いいんじゃないかなと思うんですけれどね。

※大阪市HPより転載

 しかし、市長から全職員にメールが届いたあとに、配られた「誓約書」の文面は、この発言を否定したものでした。
 自分は「不適正資金」に何も関与していない、納得できない職員が多数存在しています。もともと「不適正資金」「裏金」に関与しえる職員は予算に携われる一部の職員に限られているのですから。
 なぜ、市長の公式発言を否定してまで、今回の「誓約書」の文面になったのでしょうか?説明責任を果たすべきです。

「裏金」の捻出も「出世への条件」という 「職場風土」を変えよう

 市長は「積極的にコンプライアンスを推進する組織風土への改革を推し進めてまいりたい」とも発言されています。私たちは、この市長の表明を歓迎しています。

 そして「裏金を必要とする組織風土が大阪市役所に存在した」こと、「事件の再発を防止し、風通しのよい職場風土を築き上げるために、いま必要なことは、なぜ『組織慣行的』にこのようなことが続けられてきたのかという根本原因に迫ること」だと意見を述べてきました。

 これまで、「裏金」の捻出や「同和行政」に関連した上司の指示に従うことが出世への条件とされ、逆に「おかしい!」と主張した職員は、排除され、昇任人事で差別される組織風土があったのです。

 したがって、再発を防止するなら、このような「組織風土」を清算するかどうかにかかっています。

 その為には必要なことは、第一に、幹部職員が二度と不適正資金の捻出を命じないこと、認めないことを組織の内外に「誓約」すること。第二に、不適正な事例に対して、「おかしい!」と是正を求めた職員に対する不利益は一切ないことを市長や幹部職員が宣言し徹底することです。

悪しき「職場風土」の延長線上に 「総懺悔」を迫る「誓約書」の強要

 このような根本原因になんらメスを入れず、関わってもいない多くの職員に「罪」を認めさせるような「誓約書」を書かせているのですから、市長がめざす「組織改革」が本当にすすむとは、ほとんどの職員は思っていません。

勇気ある職員を守る 姿勢があるのかが問われている!

 市長は記者会見で「公益通報制度なり、公正職務審査委員会への通報という形で、いつでも出せる訳ですから、『いつでも出せるんですよ』ということをしょっちゅう言うていかなあかんのかもしれませんが。いつでも出していただいて結構です。」とも述べておられます。

 たしかに公益通報制度が一定の役割を果たしていることは事実だと思います。しかし、この間に「通報を行った当事者は誰々だ」と洩れるような不手際が存在するなど、制度そのものへの信頼も揺らいでいます。

 世間には、愛媛県警の裏金を告発した警察官が不当な人事異動にあったり、大企業の「偽装請負」を告発した勇気ある派遣労働者を雇い止めにする大企業があるなど、内部告発者への陰湿な仕打ちが横行しているのです。
平松市長は、このようなことが無いことを具体的にどう保障するのでしょうか。

日付を遡る「誓約書」は  コンプライアンスに合致しない!

 最後に、「積極的にコンプライアンスを推進する組織風土」という市長の発言を裏切る事態が「誓約書」の徴収にかかわって発生しています。

 ある所属では、「誓約書」の徴収が指示されたのは10月1日に入ってからでした。ところが、個々の職員が書く「誓約書」の日付は、9月29日付けで記載するように周知徹底しているのです。個人の人権にかかわる重大な文書を遡った日付で書けと指示する当局に「コンプライアンスを推進する」感覚があるのかどうか疑問をもたざるを得ません。

【誓約書の本文】

私は、今般の一連の不適正資金問題が、私たち職員のコンプライアンス意識の希薄さに根ざしたものであるということを認識し、今後一切の不適正資金の取り扱いを行わないこと及び関与しないことを誓約します。 また、この問題が本市及び本市職員に対する市民の信頼を大きく失墜させたことを真摯に受け止め、市民に対し深くお詫びするとともに、二度とこのような事態に手を染め市民の信頼を損なうことのないよう常に法令等を遵守し、公正な職務の遂行にあたることを合わせて誓約します。

>>「裏金問題にかかわる「誓約書」提出問題について -2008年9月22日-」はこちら

「誓約書」問題 特集号・・・職員の良心踏みにじる古い体質が露呈 将来にわたって公正な職務を遂行する決意を表明します!
【 大阪市労組 号外-2008年10月17日号より 】

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