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2008年10月22日 (水)

職員のいのちと健康をまもろう!!元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を求め、大阪地方裁判所に提訴!裁判闘争にご支援をお願いします。

3s ○10月15日(水)9時、遺族であり原告の中山直和さんと弁護団は「元大阪市保育士・中山淑恵さんの死は仕事からくる過労によるもの」との認定を求める裁判を、大阪地方裁判所に対し提訴しました。

提訴当日は朝日放送の取材があり、提訴後に原告の中山直和さんは記者からのインタビューに答え「労働実態の酷さを見てもらい、正しい判断をしてもらいたい」と訴えました。それに対し大阪市当局は「事実確認ができないのでコメントできる状態でない」としています。

司法の場で中山淑恵さんの過労死認定を勝ちとると共に、裁判の中で大阪市の保育労働の現場実態が明らかになり、そのことが労働条件や環境の改善につながっていくものと確信し、とりくみをすすめていきます。

○取材された内容は、朝日放送の夕方6時のニュースで、14日・15日と連続で「大阪市の保育士の過労死」として報道されました。

提訴前日の14日は、直和さんや娘さん、谷弁護士、元同僚の柳岡さんのインタビューが報道されました。また淑恵さんが生前、保育所で子どもたちに囲まれて仕事をしている写真が映し出され、その映像から「子どもが大好き」「保育と言う仕事が好き」で、働いていた様子がありありと伝わってきました。

その淑恵さんがどうして亡くならなくてはいけなかったのか。改めて悲しみが溢れてきて、その原因を明らかにすることが残された私たちの任務だと痛感しました。しかし、こども青少年局の課長のコメントは「保育所が大変だと言うことは聞いていない」というもの。休憩時間が取れない労基法違反の実態や、毎年の特殊健康診断で「要治療」の判定が出ている保育士がたくさんいることを知らないと言うのでしょうか。あまりにも無責任な発言に怒りの声があがっています。

中山淑恵さん過労死の事案の概要

 大阪市立万領保育所で働いていた保育士中山淑恵さんは13年前の平成7年11月25日、保育所内でクモ膜下出血で倒れ、同月27日に44歳の若さでなくなりました。

淑恵さんは昭和47年に大阪市に採用されて以降、大阪市の劣悪な保育条件の中でも、懸命に働いてきましたが保育士の職業病である腰痛・頸肩腕障害を発症しました。しかし慢性的な人員不足の中、休んで治療に専念することができないまま無理を重ね、腰痛・頸肩腕障害ともに重症化させ、疲労が極限に達し、くも膜下出血を発症しました。

夫の中山直和さんは、淑恵さんの死は過重な保育業務によるものだとして、地方公務員災害補償基金に公務災害の認定を求めてきましたが、今年5月1日に基金本部は、過労死の認定基準を形式的に当てはめ、公務外の決定をしました。

「元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を支援する会」
に加入してください。

会費は、個人会員一口1000円、団体会員一口2000円です。

中山淑恵さんの過労死認定を勝ち取るたたかいは、劣悪な大阪市の保育行政を正し、保育士の労働条件の悪化を許さないたたかいであり、子どもたちの未来を築くとりくみでもあります。皆さんのご支援・ご入会をお願いします。

職員のいのちと健康をまもろう!!元大阪市保育士・中山淑恵さんの過労死認定を求め、大阪地方裁判所に提訴!裁判闘争にご支援をお願いします。
【 大阪市労組 第372号-2008年10月22日号より 】

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