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2008年12月15日 (月)

コラム 中之島

▼小泉構造改革のひずみが急速に全国に広がり始めています。10月に千葉の市立病院が財政赤字のもとで住民の存続の声をよそに閉院に追い込まれました。このようなことは地方の問題と思っていたら、大都市大阪においても起こり始めています

▼松原市では医師不足のもと、財政赤字を理由として市民病院を来年3月末を持って閉院しようと議会に提案しました。市民にも職員にも何ら知らせることなく、相談することなしにいきなり閉院を打ち出し、わずか2週間の議会での審議で強行突破しようとしています

▼事態の深刻さ知った市民からの存続を求める署名は有権者の過半数に届こうとしているにもかかわらず、市民の声を無視し閉院こそが最善の方策とうそぶく態度です。ここでも自民党など市長の応援団は問題のすり替えをおこない、公務員の賃金が問題だ、勤務労働条件の切り下げこそ必要と公務員攻撃を繰り広げる始末です

▼今必要なのは市民と行政と職員が共に公的医療をどう守っていくのかという対話であり、対立をあおることではないはずです。小泉構造改革以降自治体の本来の役割が後景に追いやられ、全てが財政指標のもとではかられています。平松経費削減素案にたいして市民との共同を広げていくことが今ほど必要なときはないでしょう。

コラム 中之島
【 大阪市労組 第374号-2008年12月15日号より 】

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