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2009年4月20日 (月)

コラム 中之島

▼「財政非常事態」を叫び「将来世代に負担を先送りしない」などと職員の賃金カットと府民むけ施策の削減を強行する橋下知事。ところが大規模開発に使うお金には糸目をつけない。WTCの府庁移転が頓挫しても、今度は「淀川左岸線延伸部」とJR新大阪駅と難波駅などをつなぐ「なにわ筋線」について、「関西はインフラがぶつ切りで、つながれば効果は100倍にも千倍にもなる」とぶち上げる始末である

▼大阪市内を単に通過する道路と鉄道が開通して、大阪の経済が100倍千倍上向くとは机上の空論にもならない話である。財界の意向を受けて大阪府解体と関西州の実現をすすめる橋下知事ならではの態度である

▼こんな「巨大事業」に大阪市を引きずり込もうという橋下知事に対し、平松市長は「請求書の中身がわからず、単に都市計画を進めればいいというのは『ぼったくり』とまったく変わらない」と切り返したというが、まったくその通りである。WTCの府庁移転問題では、目先の利益のために振り回された挙句、WTC破たんを早める要因をつくられた。さらに、移転が決定していたら、橋下流ベイエリア開発の大波に飲み込まれたのは必定だった。今度は市民の福祉をまもる地方自治体の首長として二つ先を見る冷静な対応が肝要である。

コラム 中之島

【 大阪市労組 第378号-2009年4月20日号より 】

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