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2009年12月15日 (火)

コラム 中之島

▼いよいよ師走を迎えた。昨年は世界金融危機のあおりを受けて、日本でも不況の嵐が吹き荒れて、景気の調整弁として派遣労働者などの非正規労働者の雇い止めが横行し、多くの労働者が師走の町に放り出される事態になった。反貧困ネットワークなどが中心となり年末年始にかけ立ち上げた派遣村は行政を動かす原動力になった

▼派遣村などのたたかいを受けて民主党も労働者派遣法の日雇い派遣、登録型派遣、製造業への派遣の禁止を掲げて政権についた。今年は昨年を上回る、非正規労働者の雇い止めが起こることが予想されているが、政府の動きは全く鈍い。寒空に投げ出される労働者の痛みが伝わっているのだろうか

▼法律の改正を待たずとも失業保険の給付期間の延長などは、政府の判断で可能だ。トヨタ自動車など大企業は利益を回復して黒字に転じており、非正規労働者の正社員化は十分に可能である

▼政府は日本がデフレに入ったと宣言したが、そうであればなおさら雇用の回復と安定は緊急性を帯びている。このままデフレスパイラルに落ち込んでいくのか、一日も早くデフレから脱却し景気を回復するのか、その鍵は雇用問題の解決にかかっている

▼今年の年末年始はすべての労働者が暖かい部屋で過ごせるよう、公約守れと迫りたい。

コラム 中之島

【 大阪市労組 第386号-2009年12月15日号より 】

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