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2010年1月 4日 (月)

デフレ・スパイラルを打ち破る社会的連帯・反撃に全力をあげ奮闘します

デフレ・スパイラルを打ち破る社会的連帯・反撃に全力をあげ奮闘します

大阪市役所労働組合執行委員長 中山直和

20100107新年明けましておめでとうございます。市労組結成20周年を迎える年頭にあたり、新年のごあいさつを申し上げます。

 昨年8月に自民党の政権が倒れました。この戦後政治史の一大転機を生み出したエネルギーは生活悪化への国民の怒りであり、「構造改革」路線の転換を求める世論の力でした。

 しかし、国民の期待と不安の中で誕生した民主党政権ですが、既に「ブレ」が表面化し支持率の低下が報道されています。財界の巻き返しによる労働者派遣法改正での及び腰、後期高齢者医療制度の廃止先延ばし、沖縄米軍基地移転でのフラツキなどが原因であり、国民世論の力で財界・アメリカの圧力を跳ね返すたたかいがいっそう重要になっています。

 昨年末にデフレ宣言が政府から出されました。私たちが「悪魔のサイクル」と批判してきた「賃下げ」と「不況」の悪循環がようやく問題視されています。働く者の懐を温めて消費経済を活性化させようと訴え続けてきた私たちのたたかいの前進がますます求められています。

ところが平松市政は、「経費削減」の名で市民・職員の生活悪化を躊躇なく進め、橋下知事と財界とタッグを組んで大規模開発による景気浮揚を狙っています。まさに「悪魔のサイクル」を加速させる最悪のやり方であり、一刻も早く方向転換が必要です。

これまで、日本全体でも私たちの職場でも吹き荒れてきた新自由主義的な「改革」は、国民各層の分断・反目を巧みに醸成させながら押し進められてきました。それに対して私たちは社会的連帯を強め社会的な反撃にとりくんできました。「経費削減」に対する市民との共同のたたかいはその実践であり、一定の成果と合意が勝ち取られてきています。それは、「職員には血を流させ、市民もサービスの我慢」を強いる分断攻撃の本質を見抜く市民・職員が着実に増えていることです。

しかし、多くの市民が貧困に喘いでおり、分断攻撃が引き続き成功する余地が現実に存在しています。市労組はたたかいの成果を踏まえ、大企業に雇用と賃金保障の改善を迫るとともに、デフレ・スパイラスを克服するための共同運動の前進に全力をあげます。

 今年の7月に市労組は結成20周年を迎えます。
年明け早々から賃金カットとの闘いが予定されており、働きがいある職場と労働条件をめざし、一層奮闘する決意を固めています。

私たちが改善を求める第一の課題は、「市政改革」によって作り出された過密労働と過労死ラインを超える長時間労働の根絶であり、メンタルヘルス不調による休職者の増大が新たな休職者を生むという負の連鎖からの脱却です。

第二には、人事評価制度の結果による昇給と一時金支給への差別が拡大するとともに、「評価」そのものへの不信も強まっており、賃金リンクの解消を求めます。

さらには、地球環境の守るための温暖化対策や働く者の生活を守る政治を実現するため参議院選挙は大変重要です。

これらの課題を成功させるために市労組に多くの仲間を迎え入れ、要求実現の前進に大きな力が発揮できる労働組合への成長をめざす決意です。

今年もよろしくお願いします。

デフレ・スパイラルを打ち破る社会的連帯・反撃に全力をあげ奮闘します

【 大阪市労組 第387号-2010年1月4日号より 】

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