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2010年4月20日 (火)

コラム 中之島

▼鳩山首相が、再三アメリカに約束をした普天間基地問題の「5月末」決着という期限が近付いてきた。18日には「移設先」としてあがっている鹿児島県の徳之島で1万5000人の反対集会が開かれ、25日には沖縄で超党派の県民集会が10万人規模で開かれる

▼もともと、普天間基地は、アメリカが軍事占領下で沖縄県民の土地を不当に奪って建設してきた基地であり、無条件撤去を求めるのは当然の権利だ。世界を見ても、フィリピンやエクアドルでは米軍基地を完全撤去している。また、かつて世界に張り巡らされていたアメリカの軍事同盟も、この半世紀の間に次々と解散や機能停止に陥っており、世界は軍事同盟解消の方向に向かっている

▼鳩山政権は、なぜ無条件撤去を求める対米交渉に踏み出さず、「移設」にこだわるのか。それは、日米軍事同盟に縛られ、沖縄の海兵隊が日本を守る「抑止力」だという呪縛から抜け出せないからだ。しかし、海兵隊という軍隊の性格と米戦略の中でのその役割を直視すれば、海兵隊が世界中の戦争に「殴りこむ」戦力であることは明らかだ

▼今年は日米安保改定から50年、沖縄に米軍基地ができて65年。沖縄でも本土でも米軍基地はいらないという声が渦巻いている。「基地のない沖縄」「基地のない日本」をめざしてたたかいを強めよう。

コラム 中之島

【 大阪市労組 第390号-2010年4月20日号より 】

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