核兵器廃絶の願いに世界がひとつに!NPT再検討会議代表団ニューヨークで行動
大阪市役所労働組合 川本正一
青年の熱意に引っ張られてのNPT参加
大阪市労組ではここ数年青年の活躍が際立っています。
昨年末に大阪市労組からもNPTに代表を派遣しようということになり、昨年の新規採用者2人と本部の川本が代表となりました。
NPTは、核保有国と言われる超大国に有利な不平等な条約であること、それでも、これ以上核を広げないという積極面もあること、ここまで到達するのに40年近い年月と多くの人の苦労が積み上げられていることなどを学び、オバマ大統領のプラハでの演説など、今回のNPT会議が核廃絶に向けた大きな転換点として世界中から期待されていることを知りました。
出発までは、3人で事前学習や各支部オルグをするなど、青年の熱意に引っ張られた半年でした。
みなさんのカンパに支えられニューヨークへ
各職場の多くの署名やカンパに支えられ、ニューヨークに出発。長旅の疲れもものともせず、初日から街頭署名、アピールデモとハードなスケジュールです。
我々の班はセントラルパークの入り口付近で署名活動をしましたが、この日は日本からの代表団のすべての班がニューヨークに集結する日で、多くの班が署名活動に取り組んでおり、どの四つ角にも日本代表団の姿が…。他の参加者が作られた鯉のぼりの横断幕がニューヨーカーの目を引きます。
私たちの「プリーズ、サイン」という、つたない英語にも気さくに応じてくれ、お礼に日本で折ってきたハート鶴を差し上げると、とても喜んでもらえました。
公園の周りで仕事をしている輪タク(人力車を自転車で引っ張るようなもの)の人は、大阪代表団の黄色の反核Tシャツがとても気に入ったらしく、売ってくれと言っていましたが、ただで上げると言うと大喜びで、提供した人とツーショット写真。ここでも反核の国際交流。この後きっとこの人は、ニューヨーク中を反核のTシャツでアピールしてくれたことでしょう。
ニューヨークでの1万人のデモ行進はとても爽快
次はアピ-ルデモの出発地、タイムズスクエァヘ。前日の爆発物騒ぎの影響で多くの警官が。広場で集会をするのではなく、広い大通りの半分を封鎖して集会をします。1万人だそうです。長さはどんだけやろ?
警察の規制もあってスタートは1時間遅れ。後で聞いた話によると、私たちの署名を国連前で受け取るために約束の時間に待っていた、NPT議長と国連上級代表のお二人は「私は署名を受け取るために今日ここに来ています。みなさんのことをここで待ちます。」とおっしゃったそうです。
ニューヨークの目抜き通りを1万人でデモ行進。とても爽快でした。道行く人や、2階建ての観光バスからも手を振る人が。世界の中心で平和を訴えることができました。
シンポジウムや自治体労働者のつどいなど多彩な催しも
その他、労働者国際交流や、公開シンポジュウム、自治体労働者のつどいなど多彩な催しがありました。今回の活動を通じ、多くのことを学びました。
次回5年後もまた来たいなと思うと同時に、5年後にはもうNPT会議をしなくてもよくなっていますようにとも願っています。
核兵器廃絶の願いに世界がひとつに!NPT再検討会議代表団ニューヨークで行動
【 大阪市労組 第391号-2010年5月20日号より 】
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