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2010年10月28日 (木)

2010秋季年末闘争 この要求はゆずれない!

・通勤手当・・・なんでそうなるの?

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 通勤手当の見直しで、職員の通勤実態を無視した経路認定が波紋を呼んでいます。相互乗り入れ路線でも乗換え1回と認定されることや、1km以内に乗車駅が複数ある場合、近くて時間的にも早い経路があっても、遠い方の駅からの経路が安ければ乗車駅と認定されるからです。本庁勤務者で近鉄八尾方面から地下鉄御堂筋線を乗り継いで通勤している場合、鶴橋からJR経由で北新地が経路として認定されるなどのケースが出ています。

 市民を本庁舎へ案内するときに「時間はかかりますが鶴橋からJR経由で北新地から徒歩の方が安いから」と説明して納得してもらえるでしょうか?

通勤手当の経路認定には、時間的・精神的負担の軽減を踏まえた認定基準とすべきです。

・3級試験の「所属推薦」廃止!3級20号給カットはダメ!

 

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行政職3級への昇格には「所属推薦」と「試験合格」というハードルがあります。推薦枠は各所属で対象者の約3割ですが、合格枠も約20%と少なく3級昇格 対象者は増える一方です。また、所属推薦には基準がなく「対象のはずなのに、いつ推薦してくれるの?」との不満の声が上がっています。

そして今年の市人勧では、行政職給料表3級の最高号給からの20号給カットについて「確実に実施する必要がある」としています。このままでは2級で据え置 かれたり、3級になれても頭打ちになる職員がでてきます。第一線で働くヒラ職員をさらに分断支配するもので不当な内容となっています。

市労組は「成果主義賃金制度」「所属推薦」廃止を求めてとりくんでいます。

・病気休暇1日から診断書!

 

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「不祥事根絶プログラム」により病気休暇については、原則として1日であっても診断書の提出を求めることが市側より提案されています。

市側との交渉で「一定期間に渡って定期的な治療・診断等が必要な場合については、初回の病気休暇申請の際に必要な期間等の明記した医師の診断書」を提出す れば、その期間は、初回のみの診断書の提出で良いことになりましたが、3ヶ月ごとに診断書を提出するなど職員への負担強化の内容となっています。

診断書には費用がかかることから、なんとかならないのかとの声が上がっています。性悪説による画一的な対応を求めるのではなく、病気休暇取得者の立場に立った、病状などを考慮したものにするべきです。

・現場の実態を精査し実態に見合う要員配置を

 

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 市労組は10月22日、2011年度の要員確保について市側に申入れをしました。
いま、多くの職場では、人員不足による繁忙化が蔓延しています。昨年は、超過勤務が月100時間以上・平均80時間以上の対象者が延べ581人存在し、そのうち疲労蓄積等が認められ面接指導を受けた者は212名と報告されています。

このような超繁忙の職場を放置することが、職員の健康破壊をすすめている原因です。特に精神疾患による休職者は一昨年の274名から昨年は297名(昨年より病院局を除く)へと急増しているなど深刻です。
市労組は、こうした慢性的な過密労働や超過勤務の実態の解消を求めて、引き続きとりくみを強めていきます。

2010秋季年末闘争 この要求はゆずれない!

【 大阪市労組 第396号-2010年10月28日号より 】

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