この秋のたたかいで賃金カット 12月からの一部改善!! 任期付職員・臨時任用職員(月額)と09・10新採がカットゼロに!!
今秋の賃金確定は、3年連続のマイナス賃金改定や一時金の0・2月ダウンなど、生活悪化の押付けばかりが目立つ中でとりくまれました。
市労組は、20歳代の若年職員や非正規職員の賃金水準が、生活保護基準や最低生計費と比べ、その劣悪さを告発してたたかい、若年職員などの賃金カットを09年2月の市労連と市側の合意を覆し、軽減するという成果を挙げることができました。
切実な声・怒りがいっぱい(任期付職員アンケート)
このような成果を生んだ背景には、低賃金で劣悪な労働条件のもと、正規職員と変わらない仕事に従事している任期付職員や臨時的任用職員(CW・保育士)の切実な声・怒りがありました。市労組が7月にとりくんだ「任期付職員アンケート」には、何の事前説明もなく賃金カットされた事への怒りと不満がいっぱい寄せられていました。
また、20歳代の青年職員の賃金は、自治労連が試算した最低生計費以下でしかなく、自立した生活ができない低賃金であり、生活改善を求める強い要求が存在していました。
生活保護基準以下の賃金水準の改善を!
しかし、大阪市の非正規職員の賃金は生活保護基準以下という実態に変わりはなく、11春闘にむけた本格的なとりくみが求められています。公務員
バッシングが強まるなか、住民サービス切捨ての露払いとして人件費削減をいっそう強める市当局によって、低賃金で働く労働者がさらに増えることが予想され
ますが、住民サービスの向上のためにも、大阪経済向上の下支えのためにも、大阪市で働く職員の賃金改善は重要です。
みなさん、いっしょに声をあげましょう。
民間で破綻した人件費削減と結びついた成績主義の強化
● 自立した生活が望めない低賃金の若年職員やローン返済や子どもの学費に苦労する中年職員に対して「人事評価が上位だと昇給が早く、上の役職になるほど給料が上がる」とお金で尻をたたくのが成績主義。
● 生活改善を願う当然の要求が職員同志の競争へと利用されます。
● 総人件費の削減が、非正規職員の増
大、正規職員への成績主義強化という道は、10年前から民間企業で実践済みであり、「過労死」の増大と派遣切り・生活保護の急増につながった破たん済みの路線です。
● ところが市当局は、新たに成績が悪いと昇給が減るという提案を行い、今年の「人事評価」の結果から適用したいとしています。
● 人事委員会は9月に人事評価の結果には「バラツキがある」と改善を求めていますが、1年で是正をするのはそもそも無理があります。無理やり点数を「調整」した所属や被評価者研修も行っていない所属もあるなか強行実施はありえません。
カットゼロの影響「楽しみ」
私は生活保護のCWをしていますが、働き始めて最初にいただいたお給料からすでにカットをされていたので、まだ満額いただいたことがありません。12月から5000~6000円増えると聞き、自分の生活にどれだけ影響するのか楽しみです。
また、任期付職員のCWの方から「採用前には給与カットなんて聞いていなかった。責任も重くて仕事も多いのに」という話を聞きます。生活保護の仕事はとて も大変です。しかも、正規職員と同じ仕事をしてもらうなら、やはり待遇はきっちりするべきだと思っていましたので、任期付職員の賃金カットがなくなること は喜んでもらえると思います。(Eさん)
この秋のたたかいで賃金カット 12月からの一部改善!! 任期付職員・臨時任用職員(月額)と09・10新採がカットゼロに!!
【 大阪市労組 第398]号-2010年12月13日号より 】
| 固定リンク
コメント