コラム 中之島
▼来春卒業予定の高校生の就職内定率が10月末現在で61・5%に留まっていることが日本高等学校教職員組合と全国私立学校教職員組合連合の調査で報告されています。特に女子生徒の内定率は低く52・8%となっており、男子生徒の66・9%と比べると10ポイント以上の格差となっています。また、大学卒業予定者も厚生労働省の調査では、57・6%の内定率(10月1日現在)と前年同期を4・9ポイント下回る結果となっています
▼卒業する子を持つ親は、社会に羽ばたく入口で悩んでいる子どもの姿を黙って見守ることしかできません。苦労して育てた子どもの将来が心配でたまらないのではないでしょうか
▼高校や大学の卒業生の就職先を保障するには、244兆円にも及ぶ大企業の内部留保を数パーセント使うだけで正社員での雇用が確保できると言われています。また、地方自治体も民間委託をすすめることで公務職場での非正規雇用を増やすのではなく、正規職員の採用を増やすべきです
▼卒業生の進路を保障することは、日本社会の未来にかかわる重要な問題であり、社会の責任です。同じ年頃の子を持つ親として、春闘では、大企業が社会的責任を果たし、内部留保を雇用や賃上げに回させるための、「働くルール」の確立に向けて奮闘したい。
コラム 中之島
【 大阪市労組 第398]号-2010年12月13日号より 】
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