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2011年1月 4日 (火)

「中山淑恵さんの過労死裁判は保育士の健康を守る重要なとりくみ」~裁判勝利にむけ、12月14日、報告決起集会~

2011016

中山淑恵さんの過労死裁判の大きな山場を迎え、昨年12月14日、第12回裁判の報告集会が行なわれました。
成瀬「支援する会」副会長の発声で黙祷が捧げられ、「今回の裁判は『人間の尊厳をかけたたたかい』だ。今何をしないといけないのか意思統一をしたい」と挨拶がありました。

大阪自治労連の前田副委員長から「吹田の保育所もひどいが前回の裁判傍聴で、大阪市の保育所の現場のひどさはその比ではないと感じた。父母の思いや こどもの成長を受け止め頑張っていた中山さんの思いを受けとりくもう」。大阪労連市内地協の守山さんは「『人間らしく働ける』そんな職場を作るため、保育 士と言う仕事がどんなものなのか、大阪市にわからせていこう」と激励しました。

証人尋問に立たれた柳岡さんは「今回は二人で証人に立ったが、二人だけでなく、多くの同僚の言葉、後ろにみんながついていてくれるという思いで立っ た。前の晩は怖くて眠れなかった。しかし家に帰って、保育士は改めて本当にいい仕事だと思った。健康を守らないといけない。しかし条件がどんどん削られて いる。いろんな人に伝えていくこと大切」と裁判を振り返り、その思いを語りました。

裁判の経過と今後のとりくみ

 弁護団から、「中山さんは亡くなる直前、ほとんど残業がなかった。残業出来る身体でなかった。93年から頸肩腕障害がCランク、入院しないといけ ないほどだったが、退院してすぐに過酷な働き方をしていた。それを立証しないといけない。立証が困難なのは、保育士のみなさんはしんどい事をやるのが保育 士と思っている。だからしんどいと言わない。ここで明らかになったことは大阪市の普遍的な問題。裁判というのは社会的にどれだけ関心があるのかという事が 影響する。とても政治的なところ。インパクトのある取り組みをして、社会的な関心を示す必要がある。さらに運動を盛り上げていってほしい」と報告がありま した。

 最後に原告の中山直和さんから、「基金の側が出している医学的知見は、基金の事務官が嘱託医を病院に訪ね、たった15分の立ち話で作成されたも の、『クモ膜下出血は家庭の主婦でも発症する』と発言したこと、また何度も『勤続23年のベテランだから大変ではなかった』と書面で述べているが、病人 で、仕事をしたらあかんという人間を見て言いない事に腹が立つ。」とし、基金側の主張を全面的に反論しつくして、裁判に勝利することを決意し、引き続く支 援を呼びかけました。

「中山淑恵さんの過労死裁判は保育士の健康を守る重要なとりくみ」 ~裁判勝利にむけ、12月14日、報告決起集会~

【 大阪市労組 第399号-2011年1月4日号より 】

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