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2011年1月 4日 (火)

コラム 中之島

▼新しい年を迎えた。今年こそ良い年にしたいものだ。しかし、4月以後の仕事が決まってない非常勤保育士さんや就職内定が決まっていない新卒の若者たちなど、不安な気持ちで新年を迎えた人が少なくないのが現実だ。
▼一方、失業しても幸せでいられる国があるという。週の労働時間は35時間/残業を含めても39時間以上働いてはだめ/定年後に働く人はいない/失業者もバカンスに行く/子育てが無料だから出生率が向上する/という国だ。それは、県立広島大学の都留民子教授が紹介するフランスのことだ。同じ先進資本主義の国なのにどうしてこんなに違うのか?

▼原因の一つには、労働者・労働組合のたたかい歴史にあるようだ。政府が年金財政の逼迫を理由に制度改悪を提案した2003年に「60歳で満率の年金を」というスローガンを掲げ、数百万人の労働者がストに参加し、百都市以上で行われたデモには2百万人が参加したという。

▼たたかいの成果は、前述の労働時間や年金制度とともに時給1200円以上の全国一律最低賃金、有期限・非正規労働者の制限となって生きている。

▼日本でも生活できる年金や最低賃金制度をめざし、国民的なたたかいを組むことが必要だ、たたかい無しに生活改善はありえない。みんなで「正しく切れよう!」

コラム 中之島

【 大阪市労組 第399号-2011年1月4日号より 】

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