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2011年5月27日 (金)

コラム 中之島

▼3月11日、大震災の日、保育士たちは0歳の子どもを背負い、抱っこし、避難車にめいっぱい乗せ、幼児は一所懸命歩いて、山に駆け上がって津波の難を逃れた。緊迫した状況を察してか、子どもたちは誰も泣かずに一生懸命山道を歩いたそうだ。そして、惨状の中でいち早く開所したのは公立保育所だったと聞く。市役所が流され、職員の多くが津波にのまれた。家族を、仲間を失った中でも、自治体を守るため、へとへとになって働く仲間たちがいた。住民の命と生活を守ることが私たち自治体労働者の果たす役割、自らの命を懸けて働く仲間のために少しでも力になりたいと支援の輪も広がっている

▼そんな矢先に起きた「ユッケ食中毒事件」は、復興に向け前を向き始めた国民に暗澹たる失意を感じさせた。単に焼肉屋だけの問題か。原発汚染・風評被害・食中毒・・・どれをとっても人災ではないか

▼国・自治体が進めてきた規制緩和の名による効率化は、人が安全・安心に暮らせるための機能をズタズタにした。人を守るのは人。自治体は人を守るために決して許してはいけない基準があるはず。まして、自粛ムードに乗って消費税増税、社会保障削減など言語道断だ。

コラム 中之島

【 大阪市労組 第403号-2011年5月27日号より 】

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