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2011年9月 1日 (木)

核兵器のない平和で公正な世界のために ~原水爆禁止2011年世界大会・長崎大会に代表派遣~

Mさん(住吉区役所)からのレポート

「明日のマクドのメニュー何にしよう?」長崎原水禁世界大会参加の前日、私の頭の中は新幹線の出発1時間前の「朝マック」計画でいっぱいだった。3日間の自分だけの時間を貪るべく本を買いこみ、7年ぶりに再会を約束した長崎の親友との時間に思いを馳せ、組合から参加するという使命はほんの心の片隅にしかなかった(みなさんごめんなさい)。

201109012sそもそも原水禁大会への参加を決めたのは、6歳の息子が七夕の短冊に「戦争をしないでください」と書いたため、息子と行けたらと思い手を挙げたが、当の息子に嫌がられ一人で行くことに。ちなみに3歳の娘の短冊には「お父さんがかしこくなりますように。」とあった・・・。

総会は人・人・人!7800人が参加したらしい。運よく座れたが、通路や階段に座る人、立ち見もありで人だらけ。この人たちがみんな「核廃絶」の思いでつながっているなんて、2階席だった私は「きっとここから飛び降りても誰か受け止めてくれるよな」と妙な安心感があり、やってみたい衝動にかられた。

長崎市長は「福島で『原子力は安全』という神話が壊れたのだから、『核兵器は抑止力になり、絶対に使われない』という神話もいつか壊れる。原発を廃止すると『雇用がなくなる』と言うが、廃止したドイツでは自然エネルギー関連で7倍の雇用を生んでいる。日本も原発を全て自然エネルギーに変換したら何10倍の雇用を生む」と発言。しかし、メディアはこの大雨で水力発電がダメになったとか、火力発電所のタービンがだめになったとかネガティブキャンペーンばかりで、それは原子力にお金はかけても自然エネルギーへはお金をかけてないからでは?と素人の私は思うのだが、そろそろこの国も人と自然にお金をかけてもいいんじゃないかと思うのだが。

2日目は、パネル討論「原発・エネルギー問題」に参加。日本共産党の吉井議員のファンというだけで選んだ分科会であるが、ここも人・人・人で急きょ席が増設されたが、立ち見が出ていた。

吉井議員は「地震・津波は自然災害だが、福島原発は人災である。原発は、原発利益共同体である財界とゼネコンと電力会社が三位一体となって利権を独占しているため、自然エネルギーへの転換を困難にしている。原発を全て廃止しても、1000キロ平米の太陽光発電設備で同じ電力を供給できる。ちなみに1000キロ平米とは、在日米軍基地の面積とほぼ一致する」とニヤリ!。核エネルギーの有効利用を提案していた元原子力研究所所長の話とか、吉井議員の前に色あせてしまい、ほとんど覚えていない。

201109013s この3日間に、京都五山の送り火において、被災地松の使用が放射能を懸念する数十件のメールによって中止され、守口新市長が維新の会から選出された。京都府263万人のうちの数十件の反対メールによって、被爆していないと確認されていても被災松は使用されず、実績がなくても、公務員を虫けら扱いするだけで過激な提案をする維新の会が躍進する。それなのに、全国から集まった7800人の「核廃絶」の声はなかなか届かない。それが3日目の閉会式においても冷めない参加者の熱い思いを体現して、余計に口惜しく思った。

今回の原水爆世界大会への参加費をカンパしていただいたみなさん、ありがとうございました。

核兵器のない平和で公正な世界のために ~原水爆禁止2011年世界大会・長崎大会に代表派遣~

【 大阪市労組 第406号-2011年9月1日号より 】

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