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2012年3月28日 (水)

大阪市で時給1,000円が実現!!さらに、公契約条例の制定を

 大阪市営地下鉄で清掃業を行う派遣労働者の賃金が最低賃金のため、生活保護を受給しなければ生活できないことが以前マスコミで報道されていましたが、大阪労連(全労連)の粘り強い運動で、2月から時給1,000円、月額17万円が実現しています。大阪府の最低賃金は時給786円ですから大幅な改善となっています。

 これは、大阪市が公表した「平成23年度からの入札制度の改正」で業務委託契約において『賃金・労働条件の向上や社会貢献度などを評価項目に設定した総合評価一般競争入札を試行実施』を受けて大阪市交通局が実施したことによるものです。

 公契約条例のように入札業者に対して、労働者の賃金を重視させる制度ではありませんが、労働者の賃金も評価項目に含ませたもので、大きな成果です。派遣労働者など非正規労働者の賃金を改善するには、各自治体が公契約条例を制定することが大きな影響を与えることになります。野田市や政令市では川崎市、相模原市で制定されています。

 大阪市では、担当の契約管財局は過去の入札妨害事件を理由に労働組合の要請さえ受付ない態度に終始していましたが、交通局で実現した入札評価制度による時給1,000円の実現を大阪市役所全体に広めることと、あわせて大阪市での公契約条例の制定が求められています。

大阪市で時給1,000円が実現!!さらに、公契約条例の制定を

【 大阪市労組 第412号-2012年3月28日号より 】

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