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2012年12月27日 (木)

自己責任に置き換える休暇・休職制度の改悪検討 ~服務規律刷新プロジェクトチーム会議開催~

 環境局での特異な事例が報道されたことを契機に、病気休暇・休職の制度改悪が12月17日に開催された服務規律刷新プロジェクトチーム会議で検討されたことが報道されています。

 この事例は、特異な病気休暇の取得状況が続いていたことから、職場(所属)での休暇管理そのものに問題があったとの指摘がされています。

 こうした事例を理由にして、全ての職員を対象にした休暇制度改悪の検討は、病気療養中の職員の条件悪化につながるもので慎重な議論が必要です。

 また、労働組合や現場の意見が反映しない幹部職員だけの議論がマスコミ報道のもとで先行し、既成事実化されていることに違和感を持つとの声が寄せられています。

 職場では、人員不足や成果主義による過度のストレスに起因したメンタルヘルス疾患による休職者が増えています。それ以外にも慢性疾患による治療を続ける職員も増えています。

 こうした療養中の職員を自己管理・自己責任の問題にすり替えることで、病気休暇・休職者の労働条件を改悪する方向で検討がすすめられています。

内容は市のホームページで次のように報告されています。
① 病気休暇の当初3日間の無給化(バラ取得等の濫用防止)
② 病気休暇通算期間を拡大・厳格化「直前の病気休暇から90日以内」⇒「同1年以内」
③ 病気休職の1年目の給与負担(8割)を市負担から共済組合負担(傷病手当金)に切り替え等を検討

 健康管理は、働きやすい職場の保障があってこそ保たれるものです。そのためには、労働安全衛生法にもとづく活動が労使の協力ですすめられなければなりません。多くの職場で労働基準法に定められた昼休み休憩や年休も取れない状態やサービス残業が放置されています。職員の病気は自己管理の問題だけでなく、市側(当局)にも責任があることは明らかです。すべてを職員の責任に押しつける休暇・休職制度の改悪検討は、病気療養中の職員が安心して働きつづける職場づくりに逆行しています。

自己責任に置き換える休暇・休職制度の改悪検討

【 大阪市労組 第416号-2012年12月27日号より 】

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コメント

市民から見れば、「環境局での特異な事例が報道されたことを契機に」と書くこと自体、市職労組に反省の色ナシと思えます。
この件は、民間企業なら依願退職or懲戒免職もんです。
本当に特異な事例であれば、市役所職員全員の信用を失墜させた環境局職員への厳しい懲罰要求を、市職労組側から市当局へ出したら如何ですか?
それすら出来ない市職労組に、“服務規律刷新プロジェクトチーム会議”について云々する資格は、無いと思います。
橋下市長になってから、民間企業では考えられない数々の悪弊があぶり出された件でも、市職労組は一切反省せず、逆に開き直ってますね。
それだけに、腐った市職労組を更正させるためにも、市当局による服務規律刷新は必要です。
ホームページの内容は、身に覚えのある職員には都合が悪いかも知れませんが、従来から服務規程を守っている職員には、何ら問題無いと思いますがね!
橋下市長、腐った市職労組相手で大変でしょうが、大阪再生のため頑張って下さい。

投稿: | 2013年1月10日 (木) 21時39分

市民は「特異な事例」とは思ってませんよ?市民の大半は、普通に氷山の一角である事を知っています!あなた達の今までを見ていますから。
なぜあなた達は「ゴメンナサイ」の一言が言えないのですか?まだ誤魔化せるとお思いなんですか?
一度猛反省しているところを市民に見せてから出直す気は無いのでしょうか?

投稿: | 2013年1月20日 (日) 01時55分

 このケースって自分で自分の首を絞めたと思えないのでしょうか。

 普通、人員不足や成果主義による過度のストレスに起因したメンタルヘルス疾患による休職者が増えているのなら

 制度を命いっぱい悪用している人に対し、周りの仲間や上司が、本当につらい人が休めない、しっかり出勤してくれとか言ったり注意して

 自浄作用が起こるはずなんです。
 だってそうでしょう、この人くらいめちゃくちゃでも何年も放っていたのですよ。

 しかし、あなた方は制度でこうなっているからと、注意するどころか、給料が減った分を共済組合で負担しているではないですか。

 このケースも今度登頂したら注意する準備をしていたとかぬるいこと言っていますよね。

 貴方たちはこのような意見をどのように役に立てたいと思っているのでしょうか。

 沢山の正論、時に耳の痛くなるような批判等々、市民感覚で皆書き込みしているのですが

 一向に改善が見られないですね、権利権利で

 

投稿: neko | 2013年1月28日 (月) 21時47分

20数年前の、元民間労組執行委員です。
公務員労組が腐り始めたのは、労働団体が連合に統一された以降ではないかと、常々感じています。
それ以前は、公務員労組も少しは他の労働団体の目を意識していました。
しかし、連合になると組合員数で圧倒する自治労や日教組が発言力を増し、北海道教組などの様に逮捕者を出す組合活動をしても、委員長選挙での協力を得るためか、連合内部から批判の声が聞こえて来ません。
連合が、腐った下部組織に対し強力な指導ができれば話しは別ですが、大阪市職労組の様な、腐りきった公務員労組を更正させるには、連合を公務員労組と民間労組団体に分割し、監視機能(または抑制)を確立させるしか手が無い?
でも、これは実現が難しいので、腐った大阪市職労組を更正(または消滅)させるには、橋下市長の手腕に期待するしか有りませんネ!
現状では、それが一番の市民サービスと思います。

投稿: | 2013年1月30日 (水) 21時06分

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