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2013年2月28日 (木)

公共:交通施設の民営化は市民サービスにつながるのか ~なぜ黒字の市営地下鉄(市民の財産)を急いで民間に売り飛ばすのか?~

2・3月議会で市営地下鉄・市バスの民営化を提案

 2013022601大阪市交通局は、橋下市長が打ち出した民営化方針にもとづいて、地下鉄と市バスの「民営化方針」(素案)をまとめました。2月15日開会された市会には、素案にもとづき地下鉄・市バスを2015年4月から民営化する条例案が提案されています。この条例案は議会の三分の二の賛成で可決実施されることになります。

年間約170億円の黒字で市民ニーズに応えたサービス向上は可能

 市営地下鉄事業は、03年度以降は単年度黒字に転じ、10年度には公営地下鉄として全国で始めて累積欠損金を解消しています。市バスの赤字を埋めても年間約170億円の黒字事業となっています。直営でも市民ニーズに応えたサービス向上は可能なため、民営化をすすめるより、可動式ホーム柵の増設による安全対策やバリアフリー化、料金値下げなど、公営事業ならではの判断で利益を市民に還元することが優先されるべきです。また、民営化による職員削減(800名)は、利用者の安全軽視につながるとの指摘もされています。

 黒字なのになぜ民営化が必要なのかの説明がされないまま、市バス路線の縮小や赤バス廃止など市民の大切な足である公共交通を奪うことは大きな問題です。

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地下鉄は市民の税金や利用料で築きあげられてきた歴史ある市民の財産

 市営地下鉄は1933 年の御堂筋線開通以来、市民の税金や利用料で築きあげられてきた市民の財産です。戦前は、路面電車と地下鉄の収益が公営住宅整備・公衆衛生事業等の充実に貢献してきたこともある、市民の安心・安全の街づくりにかかせない歴史と実績のある事業です。利益をあげる事業・路線のみ民間に売却するのでは説明になりません。営業収益(約一千五百億円)は関西私鉄の筆頭である近畿日本鉄道に匹敵します。市営地下鉄事業の民営化は慎重な議論が必要です

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民営化は関西財界からの強い要望?

 市会でも、各会派から民営化の条例は時期尚早であり、市民の意見を聞くべきとの意見が出されています。そのことに対し、2月19日に大阪商工会議所から「開会中の市議会で確実に市営地下鉄の民営化に道筋をつけることを求める意見書」が市長・各会派に送られていることが報道されています。民営化は、財界からの強い要望ですすめられていることを裏付けるものです。

 現在の交通局長には京福電鉄の副社長が登用され、府市統合本部の地下鉄民営化プロジェクトチームには直接利害の当事者である関西大手5社の幹部が参加していることからも財界主導であることは明らかです。

 利益(黒字)を株主配当に回すのではなく市民の安全対策や市民サービスに使うべきではないでしょうか。

公共 交通施設の民営化は市民サービスにつながるのか

【 大阪市労組 第418号-2013年2月28日号より 】

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コメント

市民の怒りは橋下氏が「経費削減ありき」で打ち出した市立保育所・幼稚園の民営化にも向けられています。とくに橋下氏が「仮に(すべて)無くなったとしても民間でしっかり受け入れられる」と言い放つ市立幼稚園全59園の廃止を含む民営化では、市議会に園の存続を求める保護者の陳情が集中。2月25日の市議会文教経済委員会では「市立幼稚園の全園を対象とした民営化案を見直すこと」を求める陳情書が「維新」を除く全会派の賛成で採択されました。橋下氏は「陳情は山ほどある」(「産経」4日付)と強がりましたが、内心は穏やかではないようです。5日の市議会では、市立幼稚園や地下鉄の民営化の必要性を問いただした自民党市議に対し、「僕のことが嫌いだからといって共産党にならなくてもいいではないか」と声を荒らげ、「維新」の辻淳子議長から注意される場面もありました。

投稿: 梅田 繁 | 2013年3月19日 (火) 22時19分

「大阪都構想」をすすめるの大阪府・大阪市特別区設置協議会が設置されていることから、「大阪都構想」に対する基本認識、大阪市周辺にも特別区を広げ、門真市も対象となり、隣接市との合併で門真が無くなり、財源が大阪都に吸い上げられ、市民サービスの大幅後退が危惧されることから、このような「グレーター大阪構想」し参加しないという意思を明確にすべきと質しました。答弁では、「制度設計、具体の内容はこれからの議論であり、注視していく」財源調整機能の行方や住民サービス等市民の皆様に情報提供することがまず重要であると考えており、現段階での参加・不参加の意思決定は無責任との認識を示し、再質問にも同様の答弁を行いました。

投稿: 梅田 繁 | 2013年3月24日 (日) 22時26分

民営化大賛成!
国鉄も民営化したんやし、さっさとやってしまいましょう。
バスや鉄道に公務員はいらん!

投稿: ななしの市民 | 2013年4月10日 (水) 04時11分

市営地下鉄民営化に大賛成です。
市職労組の“利益(黒字)を株主配当に回すのではなく市民の安全対策や市民サービスに使うべきではないでしょうか。”は、納得できません。
企業は、税金を納めて初めて一人前ですが、市営地下鉄は1円も大阪市に税金を納めていません。
民営化すれば、数十億の税収+それに匹敵する配当金が入り、市民サービスとして還元できます。
市職労組は、何かにつけ“市民サービス”を唱えますが、終電の30分延長にすら22年も要した事から判る様に、“市民サービス”は自分達の都合で使う方便という事が明らかです。
それと、営業キロ数を人員で割ると、市営地下鉄は近鉄などの私鉄に比べ2.42~2.75倍の無駄な人員を抱えています。
無駄な人員=経費の無駄遣いとは思いませんか?
寄生虫労組には、無理な相談ですかね?
まずは、私鉄並みにまで人員を削減して、メタボ体質を解消する事です。
昔の国鉄同様、民営化すれば顧客サービスが各段に向上しますし、改善やアイデア次第で業績を伸ばす事も可能です。
これは、大阪市寄生虫労組が係わっていては無理ですので、民営化の際は、現在の寄生虫労組執行部と熱心な活動家は、民営化後の再雇用時には、厳しいフルイ「に掛ける事が大事です。
橋下市長、頑張って下さい。

投稿: | 2013年5月27日 (月) 22時40分

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