「9条の会おおさか」講演会 ~赤川次郎さんが戦争と原発問題を語る~
憲法96条の改正問題について、世論調査で反対が賛成を上回る調査結果も出るようになってきました。96条を変えることは、政権の都合のいいように憲法の内容を変える手続きを容易にするものです。憲法は、時の権力者(政府)を国民が監視するものです。憲法改正派の学者からも危険なものとの意見が出されているのはそのためです。狙いは、9条改正です。そんな危険な匂いを多くの国民が感じ始めています。
5月17日の金曜日に中央公会堂で作家の赤川次郎さんを招いて、「9条の会おおさか」が講演会を開きました。
赤川さんは、推理小説には想像力が必要であり、社会の歪みを浮き上がらせ、読者に考えさせるものでなければならない。想像力が欠けると人の痛みや苦しみを理解することができなくなり、戦争を肯定したり、原発推進についても疑問さえ持たなくなる。最近の文学界にも、残酷な戦闘シーンや暴力シーンを生々しく描写する小説が文学賞をとることもあるが、エンターテイメントの限界を超えている。「戦闘」を描くことと「戦争」を描くことは違う。本当の戦争の怖さは、戦争が人間の内部の何を破壊していくかを描くことだ。それが作家の仕事だと思う。
また、原発の事故がなぜ特別か、少しの想像力があれば誰でもわかることである。そして、福島の子どもたちが「今は震災後ではない。次の震災の前なんだ。1000年後の人のために原発はなくさないといけない」と訴えていることを紹介されていました。
「9条の会おおさか」講演会 ~赤川次郎さんが戦争と原発問題を語る~
【 大阪市労組 第421号-2013年5月28日号より 】
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