« ご存じですか? 住民情報に関わる窓口業務の民間委託化 | トップページ | 市民の生命・安全より米軍優先 »

2013年6月27日 (木)

保育所民営化 「市政改革プラン」で民間移管5ヵ所を公表 白紙撤回を求めてたたかおう

2013062703 「市政改革プラン」による公立保育所民営化計画が進められています。こども青少年局は5月31日、2015年度に民間移管を実施する5ヵ所の保育所名を公表しました。東喜連・十三・茨田大宮・東中浜・南生野保育所の5ヵ所です。東喜連保育所はすでに民間委託され公設民営で運営されていますが、今回民間移管の対象になっています。

 市労組は、大阪市の保育を充実させる会と連帯して全公立保育所での民営化反対の門前ビラの配布に取り組んできました。保護者の受け取りもよく、民間移管に対して多くの不安を抱えていることがよくわかりました。「民営化になると先生は全員変わるのか」、「保育内容はどうなるの」など身近なところでの多くの疑問と合わせて「民営化は絶対に反対だ」という声も多く寄せられていて、「白紙撤回を求める署名」がたくさん返送されてきています。

保護者の声

 すでに民間委託されている保育所も民営化の対象になると聞いてとっても腹立たしい思いです。大阪市は民間委託するときに「何も変わらない。大阪市が責任を持つ」と言ったはず。民間委託された時も先生がほとんど変わり、子どもも保護者もとても不安でした。子どものケガが続いたり、門から子どもが飛び出したりということもありました。民間委託されて2年たつとベテランの先生がいなくなりました。やっと法人にも慣れて来たのに、また法人選考が行われるなんて耐えられません。大阪市が「何も変わらない」と言ったのはうそだったのですね。

 今子どもを通わせている保育所はわたしが子どもの時に通った保育所です。私の母が「ここの保育所は住民の運動で建設された。地域にとっても大切な保育所だ。地域に何の説明もなく勝手に民営化するなんてひどい」と言っている。説明会の手紙をもらったが、一方的過ぎて保護者に説明をしたらそれでいいと進めていくのはおかしいと思う。

 多くの保護者が「民間移管が何のことかよくわからなかった」と語っています。こども青少年局は5月中旬、2回目の手紙を保護者に配布しましたが、その中では「民間移管により迅速かつ柔軟な運営が図られ、多様なニーズへの対応が期待できる」としていますが、多様なニーズに応える保育はこれまで公立保育所の特性として進めてきたものです。

大阪市ではこれまで子どもの虐待など悲惨な事件がありました。こうした子どもが犠牲になる事件を二度と繰り返さないことを目標に地域の連携や子育て支援の拠点として公立保育所が役割を果たしてきました。公立保育所の民営化は、地域の子育て支援から「直営での責任」を大阪市が放棄するということです。

 私たちは多くの市民・保護者の声を大切に子どもたちが安心して預けられる保育所づくりをめざしてとりくみます。

保育所民営化 「市政改革プラン」で民間移管5ヵ所を公表 白紙撤回を求めてたたかおう

【 大阪市労組 第422号-2013年6月27日号より 】

|

« ご存じですか? 住民情報に関わる窓口業務の民間委託化 | トップページ | 市民の生命・安全より米軍優先 »

コメント

本当に民営化する事で良くなるのか大きな疑問です。
財政を言うのは別問題。
保育や教育は必要欠くべからずの問題です。
職員さんも今はギクシャクしていて、一部の強引な職員に引っ張られ何も発言できずにいる職員さんもいるようです。
雰囲気も悪く、いじめに近い陰湿な行為も職員間であるとのことです。
声の大きい職員がすべて正しいわけでもありますまい。
すべては民営化のためにおかしくなってるようです。
職員さんがかわいそう・・・

投稿: | 2013年11月20日 (水) 07時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ご存じですか? 住民情報に関わる窓口業務の民間委託化 | トップページ | 市民の生命・安全より米軍優先 »