吉見中央大学教授が橋下市長に怒りの「公開質問状」
6月4日(火)、中央大学の吉見義明教授が大阪市役所で記者会見し、旧日本軍の従軍慰安婦を巡る橋下徹大阪市長の発言で名誉を傷つけられたとして、発言の撤回と謝罪を求め、9節30項目に及ぶ「橋下市長への公開質問状」を市に提出しました。
質問状では「私は一貫して、慰安所で強制があったと主張し、違法性を指摘してきた」として「私の研究の根幹を否定し、社会的評価を著しく損なった」と批判し、1カ月以内の回答を求めています。また、日本外国特派員協会で記者会見した際、同席した維新の会の桜内文城衆院議員が吉見教授の著作を「捏造」と発言したことへの見解も求めています。
2013年6月4日
橋下徹市長への公開質問状
中央大学 吉見 義明
あなたは、2012年8月24日の記者会見(以下「本件会見」といいます。)において、日本軍「慰安婦」問題に言及し、「吉見さんという方ですか、あの方が強制連行という事実というところまでは認められないという発言があったりとか……」と述べ(以下「本件発言」といいます。)、私が強制連行という事実はなかったと発言していると断定されました。
しかしこれは、1991年から20年以上この問題を解明してきた私の研究の根幹を否定し、私の社会的評価を著しく損ない、私の名誉を毀損するものであるため、10月23日に、この発言の撤回と謝罪を求める質問状を差し上げました。
(中略)
これは、到底容認できない対応なので、あらためて本件発言の撤回と謝罪を要求するとともに、本年5月13日の貴殿の「慰安婦」問題に関する発言とそれに引き続く外国人特派員協会での貴殿及び日本維新の会の国会議員の発言は本件発言に関連して重要と考えますので、これらも含めて貴殿の本件発言に関連して下記のとおり質問致しますので、2013年7月5日までにご回答下さい。
(中略)
第9 私の見解に対する理解について
1.私は、これまで一貫して、慰安所において強制があったと主張し、その違法性を基本的な問題として指摘してきたのですが、あなたはこの事実を知っていますか。
2.あなたは本件会見の時までに、私の著作のうち、何を読みましたか。また、現在までに、何を読みましたか。(以下略)
吉見中央大学教授が橋下市長に怒りの「公開質問状」
【 大阪市労組 第422号-2013年6月27日号より 】
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