情報公開で明らかになった市長メール、「組合敵視」・不当労働行為の意思は明らか
橋下市長による労働組合敵視の姿勢は、記者会見などで繰り返し述べられてきましたが、「情報公開」で明らかになった就任直後の「市長メール」には、幹部職員への「脅迫」「告白の強要」ともいえる生々しい内容が含まれていました。「市長メール」は「全局長」「全区長」宛に送られ、正月休みに入った12月29日以後、繰り返し発信されています。
極めつけは1月1日0時27分のメールで「新年にあたり、今後僕と市役所組織が大阪のために力を合わせて仕事をするためにも、維新の会の代表である僕と市役所組織の間で選挙結果を踏まえた一定のけじめを付けましょう」ではじまるA4で4ページもの長文のメールです。
年末年始にこのようなメールが次々届くのですから、市幹部の緊張ぶりを想像することは容易です。恐怖心さえ感じたかもしれません。
「告発メール」を示し、幹部に「告白」を迫る
メールの内容と問題点を紹介します、○ 職員からの「告発」のメールを貼り付け「もし組合と管理運営事項について協議していたという事実が判明した場合には、容赦なくしかるべき処分を断行します。ただし今の段階で、組合との不適切な関係を自ら告白した者には、先日の告白ルールに基づき、免職はしませんし、罪一等を減じることはしっかりとやります。」「早期に告白するよう
この点も全庁的に徹底お願いします。」など「処分」「免職」の言葉を使って告白を強要しています。しかし、示された「告発メール」とは、「○○区役所でも事前に人事案件を組合に協議しているそうです。」「○○区役所では今もなお、一見は会議室でありながら実態は組合事務所の部屋があるそうです。」という伝聞を述べているだけのものです。○ 大交労組が配布した「『大阪都構想』ってなに?の配布にあたって」というビラを示して批判します。労働組合が「大都市制度」や「都市内分権」に対して意見を持つことは当然のことです。内容が橋下市長に反対する内容だから許せないというのです。
「違法でない」ことを承知で「違法」だと組合攻撃
橋下市長と維新の会が組合攻撃のきっかけにしたのが市バス運転手の組合活動でした。橋下市長と維新の会議員は「違法」な政治活動・組合活動だと喧伝し、後に「ねつ造」だと判明した「交通局職員リスト」とともに組合事務所の撤去や「職員アンケート」実施の理由にしてきました。
市バス運転手の組合活動は「職務専念義務違反」だけが問題だったのであり、公職選挙法や地方公務員法36条の「政治活動の制限」になんら抵触しない活動でした。
30日の「市長メール」には「法律上は、現業職の組合には地方公務員法の適用がなく、政治活動が認められるでしょう」と述べており、「違法」でないことを承知の上で「違法」だとする「言いがかり」であったことが明かになりました。
2011年12月28日12:05
件名「現業改革・組合是正」
2011年12月29日15:08
件名「【全局長】【全区長】正月休み返信不要・組合問題」
2011年12月30日14:59
件名「現業改革・組合是正・正月休み返信不要【全局長】【全区長】」
2011年12月30日15:30
件名「正月休み返信不要・組合適正化【全局長】【全区長】」
2011年12月30日(金)19:48
件名「正月休み返信不要・【全局長】【全区長】・組合適正化」
2011年12月30日(金)20:02
件名「正月休み返信不要・【全局長】【全区長】・組合適正化」
2012年1月1日(日)0:27
件名「正月休み返信不要・市役所情報発信の訂正・【全局長】【全区長】」
情報公開で明らかになった市長メール、「組合敵視」・不当労働行為の意思は明らか
【 大阪市労組 第423号-2013年7月25日号より 】
| 固定リンク
コメント