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2013年11月28日 (木)

分野別集会 児童福祉 ~公立保育所は子どもの命を守る砦!~

 11月10日「なぜ 児童虐待は増え続けるのか」(子どもと家族を追い詰める貧困から児童虐待について考える)と題して分野別研究集会が開催され、児童相談センター・保健所・保育所・学童保育の現場から貧困と児童虐待の実態が報告されました。

貧困からくる社会的虐待の増加

 親がどんなに一生懸命でも医療や教育、衣食住すら満足に受けられない子どもたち、国民健康保険もなく、貧困のため医者にかかれない子どもたち、非正規雇用で働き、子どもが発熱しても迎えにいけないひとり親家庭の子どもたちなど、児童虐待は、地域コミュニティーや家族基盤の脆弱化、家族の閉鎖性、社会的排除や孤立、親の疾病、貧困、雇用問題など、精神的、経済的、社会的不利な要因が重なった時に起きやすくなります。

虐待は法的には保護者や同居人からの虐待ですが、格差と貧困の中で新たに『社会的虐待』が始まっています。貧困は一定以上であればそれは子どもにとっては虐待です。

公立保育所は子どもを守る地域のセーフティネット

 どんなに子どもを愛していても、生活に追われ、自分のことで精いっぱいの保護者もいます。若くして子どもを産み、一人で一生懸命子育てしても、子どもが泣いたときにあやすすべを知らない保護者もいます。そんな時、保育所に入所している子どもたちは保育所という安心できる居場所があり、おいしい給食を食べてぐっすり寝る環境が保障されます。

 大阪市の公立保育所では、「障がい児や家庭的支援の必要な子どもたちを積極的に受け入れる」として子育て支援に力を入れてきました。その数は年々増加し、クラスの1割が障がいを持った子どもたちや支援の必要な子どもたちが入所する保育所が多数あります。同時に「お母さん、どうしたん?」と声をかけてくれるベテランの保育士がたくさんいます。

 子どもたちが保育所に慣れ笑顔が増えてくると、保護者もまた安心して心を開き、子育てに悩む胸の内を打ち明けて虐待に走るケースを防ぐことも多々あります。また、一時保育や子育て支援センターなど、地域の子ども・保護者を受け入れる施設があり地域の子育て支援の拠点になっています。そこにも子育てに悩む保護者が日々訪れます。公立保育所は子どもを守る地域のセーフティネットとしての重要な役割をはたしています。

子育て支援は公的責任で充実を!

 自治研集会では、保健所でも児童相談所でも、虐待の通報があれば駆けつけ子どもの様子を見に行きますが、公立保育所・幼稚園に入所しているケースはすぐに地域での連携がとれ、保護者の就労実態や子どもの置かれている事態がつかめて、未然に防ぐことができると報告されました。大阪市ではこれまで、虐待により子どもの命が奪われた悲惨な事件が起っています。格差の広がりの中で、貧困がすすんでいます。

 今、市政改革プランの中で、全公立保育所・幼稚園の民営化が着々と進められていますが、子どもたちの命を守る施策を公的な責任をもって行うことが大切なことを改めて感じる集会でした。

分野別集会 児童福祉 ~公立保育所は子どもの命を守る砦!~

【 大阪市労組 第427号-2013年11月28日号より 】

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