分野別集会・シンポジウム 医療「府・市病院統合の行き着く先は?」 自治体病院の役割と医療のあり方を考える
10月27日の午前中にエルおおさかで開催され約60名が参加し報告・討論が行われました。
現状の医療体制から排除された患者を救うのが自治体病院の役割
シンポジストの真鍋穣阪南医療生協診療所長は、慢性疾患が悪化しても入院が長引く高齢者や癌や脳卒中でも入院を断られる場合が多く、認知症の場合は、介護か医療で分けられるため入院するところがなく一定期間でほうりだされ、家族の犠牲のもとで医療体制が成り立っている現状を紹介します。原因には、高度医療に特化し保険会社が儲かるアメリカ型の医療になっていること、一般病棟を減らし自宅介護をすすめてきた日本の医療制度に問題があると報告。
「住吉市民病院を充実させる市民の会」の松本安弘さんからは、年収の少ない市民が医療費の心配なく安心してお産できる公立病院を残してほしいとの声が広がり7万筆を超える署名に繋がった。決して市長の言う「ミクロ」の声ではない。公立病院の責任は不採算医療(救急医療、産科、小児科)を担うことであるとの発言がされました。
住民と共に地域医療を考える自治体病院の確立を
自治体が住民と一緒に地域医療を考え医療政策をすすめることが大切です。府・市のすすめる公立病院の統廃合には、「住民と共に」の視点が欠けています。「公共の福祉の増進」という使命が自治体病院にはあり、自治体病院の役割を果たせるよう運動を広げようとの確認が行われました。
分野別集会・シンポジウム 医療「府・市病院統合の行き着く先は?」 自治体病院の役割と医療のあり方を考える
【 大阪市労組 第427号-2013年11月28日号より 】
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