地域の宝 子どもたちの今と未来のために教育・子育てを考える大阪市民のつどい
9月23日、住まい情報センターにおいて200人の参加で市民のつどいが開催されました。
橋下市長と維新の会による市立幼稚園・保育所の廃止・民営化、評判の悪い中学校給食、子どもたちを競争に駆り立てる「学力テスト」の学校別結果公表など、子どもたちの大切なものが壊されている今、保護者・子ども関係者・地域住民が、子どもを中心に手をつないでいこうと計画されました。
富の偏在を是正するのが日本経済と暮らし、教育を再生させるポイント!
中山徹奈良女子大教授が講演し、深刻化する子どもの貧困の原因は、「格差」が拡大していること。その原因に雇用の破壊・不安定化があり、今、若者の50%が非正規雇用で働いている実態を報告しました。そして、アベノミクスによる偏った富の集中を是正し、豊かな生産力を広く国民に行きわたらせることの重要性を強調しました。
「大阪都構想」が目指すものは、市民生活が活性化するための施策でなく、カジノの誘致・リニア・万博の誘致などに予算を集中させることが目的である。今、市民にとって深刻なのは不安定雇用・低賃金・社会保障の切り下げなどであり、市民の一番深刻なこと、困っていることに自治体としてどうかかわるかが問われている。長い歴史の中で地域が育んできた地域コミュニティを発展させる自治体づくりが重要であると締めくくりました。
今、子どもたちが置かれている実態は・・・リレートークとフロアー発言
リレートークでは、民営化提案を撤回させる運動にかかわってきた元公立幼稚園の保護者、発言する保護者ネットワーク、小学校廃止反対運動にとりくむ地域活動協議会役員、民間委託を経験し新たに民間移管提案を受け戸惑う公立保育所保護者、子どもの置き去り事件を発端に二度と子どもたちを犠牲にしないととりくむこどもの貧困アクショングループ、廃止が提案されたデザイン研究所の学生等、維新政治の中で壊されていく子ども施策の実態が報告されました。
維新政治により、子どもたちの置かれている実態はより深刻化しています。しかし、どの発言を聞いても、「このままではダメ」と保護者や地域住民が立ち上がり、手つなぎの運動が広がっています。大人だけでなく、子どもたちも「学校廃止せんといて」と自ら発信する姿が伝わりました。
万博・カジノでなく福祉・教育の充実をアピール採択
最後に「こどもたちの今と未来のためにさらに共同を広げよう」と集会アピールが採択されました。
地域の宝 子どもたちの今と未来のために教育・子育てを考える大阪市民のつどい
【 大阪市労組 第436号-2014年9月29日号より 】
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