保育士の怒りの声
所長の責任の重さに見合った処遇を!
所長は行政職の係長(4級)だが、保育所の所長は会社で言うと社長と同じ。正規保育士、任期付保育士・非常勤保育士・パート・給食調理員・休日や一時保育などの保育運営の責任と入所している100人近い子どもとその保護者、そして地域にまで責任を持って、精神的にクタクタの状態で仕事をしている。
他市では所長は課長級の役職になっている。大阪市の所長の格付けが低すぎる。今回の提案は保育士の給料表を引き下げにせず、所長を課長級に引き上げ、保育士の仕事の過重性を考慮して全体的に引き上げるべきだ。
2級から1級に降格?
2級の保育士はこの提案では1級に引き下げになる。これから結婚して、子どもを作りたいと思っている保育士にとってはこの提案では、大阪市で働き続けられない。民間保育所で働いていても、民間では生活できないから、普通の暮らしができないから、保育の仕事が続けたいから、勉強してやっと大阪市に受かった。公務員やったら、安心して保育の仕事を続けられると思った。民間なみの給与に引き下げられたら、ローン組んだ人は払えない。子どもの教育費も出せるか心配になる。生活破壊だ。
民間の保育士の給料上げて!
民間保育所の保育士は、生活できないから、働きつづけられないと若いうちにやめていく。公立の保育士の給料を引き下げにするのでなく、民間保育士の給料を引き上げるべき。市政改革プランで廃止された公私間格差の補助金も復活させてほしい。
保育士は子どもの命に責任をもつ仕事!
今まで保育所の中で同じように働いている保育士の給料に格差をつけられて、モチベーションも下がり、協力し合う関係は崩れてくる。公立保育所は地域のセーフティネットとして、障がい児や家庭支援の必要な子どもたちを受け入れてきた。現場では、目の前の子どもたちを何とか守りたいと、みんな必死で保育している。
障がい児保育もいろんな事例を検証して今の保育を築いてきているからこそ、保護者も公立保育所に入所したいと希望が多い。
公立だから地域に責任を持とうと休日保育や一時保育、病後児保育、子育て支援センター等、地域の多様なニーズに応えた保育を実施している。それは、現場で働く保育士がすべて支えてきたからこそで、保育士は誰もが、朝は7時30分に鍵を開け、夕方7時30分に門を閉める。休日保育も普通の保育士が責任を持って預かる。その知識と経験をみんなが積み上げてきたからこそ、地域や保護者からの信頼が築かれているのではないか。それなのに、今なぜ、給料引き下げか。保育士の仕事の重みをもっとわかってほしい。
保育士の怒りの声
【 大阪市労組 第438号-2014年11月27日号より 】
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