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2015年2月26日 (木)

昔も今もこれからもムダづかいはダメです!

 
 2月11日、大阪府・大阪市地方自治研究集会の分野別集会の一つとして「府政・市政まるごとウォッチング」がとりくまれました。

 今回のとりくみを通じて、大規模な開発やイベント中心の行政ではなく、いかに住民の安全・安心を守り、生活に密着した行政の推進が必要だということが再確認できました。

カジノ予定地を旧WTCから鳥瞰

 大阪府咲洲庁舎(旧WTCビル)は、東日本大震災のときにエレベータが5時間も止まり、壁に亀裂が入りました。現在はコンビニや郵便局が次々に撤退し、ロビーも荒れて寂れた状況になっています。

 55階の展望フロアからは、カジノ予定地の夢洲や1回開閉するのに約100万円が必要という世界初の浮体開閉式の夢舞大橋(建設費635億円)が眼下に見えます。

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バブルに踊った巨大開発による失敗

 大阪市の「テクノポート大阪」計画(総事業費2兆2000億円)によるベイエリア開発の歴史は、国を挙げてのバブルに踊った計画であり、バブル崩壊で破たん。次にオリンピック招致のための選手村候補地も失敗、そして今、カジノ予定地とされていることなどが報告され、旧WTCなどの破たんが「二重行政」の結果ではないことも確認できました。

本当に必要な道路なのか?

 海底トンネルの夢咲トンネルや夢舞大橋を通って、新しく開通した「淀川左岸線」を走り、南海トラフ大地震に備えるための神崎川の防潮堤補強工事(大阪府)を車窓から見学。生活関連の維持補修予算が削減されているなか、「淀川左岸線」を走行中、車はほとんど見かけません。「ムダ!」の声が…。

工事が進むほど赤字が膨らむ彩都開発

 2015022605彩都(国際文化公園都市)と箕面森町(水と緑の健康都市)は、どちらも国のダム建設事業と並行してすすめられている大規模開発です。箕面森町は、6千戸1万6500人の想定から、2900戸9 6 0 0人に事業縮小、5年が経過した今でも647世帯しか入居していない実態に驚きの声があがりました。

大川の河川敷に砂場を造成

 2015022606大川の河川敷につくられた「ふれあいの水辺(都島区)」は、橋下知事(当時)の「大川で水泳大会をする」の発言から、河川敷を砂浜のように整備する事業がすすめられました。しかし、府立公衆衛生研究所や市立環境科学研究所の調査で、浄化しても水質に問題があることが指摘され、「計画倒れ」状態となっています。

 昔も今もムダづかいが続いていることが確認できました。

昔も今もこれからもムダづかいはダメです!

【 大阪市労組 第441号-2015年2月26日号より 】

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