認可外保育所 ラッコランド京橋園 11月25日 乳児死亡事件大阪高裁いよいよ判決!
元保育士の証言で明らかになったずさんな保育実態
「保育士不足で午睡チェックもベットルームをのぞくだけ」
平成21年11月17日に、認可外保育所京橋ラッコランド園で起きた、赤ちゃんの死亡事件はいよいよ高裁で判決を迎えます。5月21日には、高裁においては異例な証人尋問が行われ、施設で唯一の有資格者であった元保育士による証言が行われました。
亡くなったのは、棚橋幸誠ちゃん、当時4ヶ月、入所してわずか1週間での悲しい事件でした。証人尋問では「午睡チェックもベットルームをのぞくだけ、赤ちゃんは、薄暗いベットルームで一日の大半を過ごしていたこと」が証言され、地裁での被告側の証言がいかに虚偽であったかが立証されました。
8月26日の結審では「幸誠が生きていたら保育所の年長になる。こんなずさんな保育所に入所させなければ…」「こんな悲しい思いを子どもたちに二度とさせないでほしい」と真実を追求して、ここまで踏ん張ってきた原告の思いが語られました。ラッコランド園は以前にも死亡事故を起こしている施設である上に、立ち入り調査で有資格者の不足が何度も指導されていました。これを、何年も同じ状態で放置してきた大阪市の責任も大きいと最終意見書では訴えています。
保育施設での赤ちゃんの死亡事故は後を絶ちません。ずさんな体制の中で虐待ともいえる扱いを受けていた赤ちゃんもいました。子どもたちの命が守られ、豊かに育っていく保育施設の在り方を問い続けるたたかいでもあります。
認可外保育所 ラッコランド京橋園 11月25日 乳児死亡事件大阪高裁いよいよ判決!
【 大阪市労組 第446号-2015年8月27日号より 】
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