« 原水爆禁止2015世界大会in長崎に参加して | トップページ | 本当に止める!全国に広がる戦争法案は違反の声 »

2015年8月27日 (木)

中学校の「歴史と公民教科書」大阪市が育鵬社版を採決

 大阪市教育委員会は5日、多くの市民の反対の声を無視して、来年度から4年間、市立中学校と特別支援学校計約140校で使用する「歴史」と「公民」の教科書に、侵略戦争を美化し憲法の理念に反する育鵬社の教科書を採択しました。大阪市で育鵬社の教科書の採択は初めてになりますが、全国から抗議の声が起こっています。

 「育鵬社」版の不採択を求める市民団体のメンバー約80人が、教育委員会会議が開かれた大阪市西区の市立中央図書館前で抗議行動を行いました。

 今回、採択された「育鵬社」の「歴史・公民」教科書には、多くの問題点があります。『歴史』では日本が起こしたアジア・太平洋戦争を『自存自衛』の戦争として肯定するのみならず、『欧米による植民地支配からアジアの国々を解放』する戦争として美化しています。また「公民」では、日本国憲法の評価について、「国民に国防の義務がない徹底した平和主義は世界的には異例です」と戦争放棄の平和主義を敵視し、憲法を改正することが当たり前のように思わせる内容です。

 また、民主的な公開審議であるべき採択会議を、今回、非公開・別会場傍聴とした大阪市教育委員会に対し、厳しく抗議の声があがっています。

中学校の「歴史と公民教科書」大阪市が育鵬社版を採決

【 大阪市労組 第446号-2015年8月27日号より 】

|

« 原水爆禁止2015世界大会in長崎に参加して | トップページ | 本当に止める!全国に広がる戦争法案は違反の声 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 原水爆禁止2015世界大会in長崎に参加して | トップページ | 本当に止める!全国に広がる戦争法案は違反の声 »