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2016年4月28日 (木)

大阪市は毎年、入所定数を減らしている!待機児童が大問題に!

 ところが大阪市は、平成26年度は38人の保育士が不足、134人も入所定数が減らされ、さらに平成27年度も54人もの保育士不足、入所定数が215人も減らされ、この2年間で350人もの定数が減らされ、時代の要請に逆行する異常事態となっています。

 現場の悲痛な声を聞いてください。

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毎年0歳児クラスの定数が減らされている(A保育所)

 0歳児クラスの定数は、平成26年度には9人だったのが、27年度は6人、28年度は3人になりました。また、今年度は育休の人が3人いるのに、育休対応の任期付保育士は2人しか配置されていません。欠員状態での新年度のスタートになりました。

0歳の定数が減らされ、障がい児対応も入らなかった(B保育所)

 毎年6人の0歳児を受け入れてきたが、今年は3人に減らされました。また障がい児対応も本来なら非常勤保育士の配置ですが、公募しても応募する人が足りず、結局4時間のパートの配置になりました。障がい児の保育時間に見合わないので、結局は子どもと保育士にしわよせされています。

2週間の新規採用者の研修の間、欠員状態(B保育所)

 久しぶりにうれしい新規採用者が配属されました。新規採用者は2週間の研修があり、その間は保育所には来ません。他都市ではその間、アルバイトが入ったりしますが、大阪市では人の配置はなく、新入児が入所し、普通でも目の回るような忙しさの中、欠員状態で保育しないといけません。

産休の代替え保育士が入らない(C保育所)

 4月から産休に入った保育士がいます。産休は早くから分かっていたにもかかわらず、代替え要員が入りませんでした。他の保育所でも同じように産休代替えのアルバイトが来ていません。欠員状態でのスタートは大変です。また7月から産休予定の人がいますが、代わりの人が入るのかと不安を抱えています。大阪市はアルバイトや非常勤嘱託職員などの待遇が悪く、募集をしても応募者が足りていないことが原因です。

異動が多く、保護者も不安(D保育所)

 16人の保育士のうち9人が異動になり、保護者も不安を覚えています。障がい児や医療的ケアの必要な子どももいて、保育中もピリピリとしています。心臓疾患の子どもは酸素量を測定しながら体調管理をし、血液の疾患の子どもは転倒しないように見守っています。職場の状況を考えて、異動を決めてほしいものです。

1歳児クラスは一人の保育士で6人の子ども(E保育所)

 大阪市は1歳児クラスの保育士の配置基準を平成25年度からそれまでの1対5を見直し、1対6にしました。新入児9人を含み12人を2人の保育士で担任しています。
泣いている子をおんぶに抱っこして、昼食時にはまだまだ椅子にじっとしていない子どもがほとんどなので、アレルギー児が床に落ちたものに触ったり、他の子が食べ物が付いた手でアレルギー児を触らないようにするなど必死です。大阪市は子どもたちの安全やいのちを守る保育士の仕事をどう見ているのでしょうか。

大阪市は毎年、入所定数を減らしている!待機児童が大問題に!

【 大阪市労組 第453号-2016年4月28日号より 】

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