心気一点 杉原千畝を知っていますか
杉原千畝は第2次大戦中、6,000人のユダヤ人を救ったリトアニアの領事です。10月のある日、岐阜県八百津町にある杉原千畝記念館に行ってみました。
記念館に入ると、いきなりホロコーストなどの写真や展示が目に入ります。近くの親子連れのお父さんは、ユダヤ人虐殺のことなどを子どもに教えていました。杉原千畝は、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人のために、外務省の方針に従わずビザを発給しました。戦時中に、国の方針に忠実であるはずの一外交官が、なぜそこまでのことができたのか?そんなことを考えながら記念館を回りました。
彼は、命の危険にさらされている人間を救うという目的のために、法律や規則を柔軟に解釈して活用したようです。そして、交渉も重ね、ビザ発給の決断をした、そんな経過が展示から見えてきました。もちろん、その背後にはユダヤ人たちの必死の働きかけがあり、それが彼の人間性を引き出したのでしょう。まさに人道的判断と言われるところです。
記念館の2階からは山と木曽川に囲まれた八百津の町並みが望め、自然豊かな人道の丘公園は散策も楽しめます。みなさんも、一度杉原千畝記念館を訪れてみてください。また、映画「杉原千畝」も感動ものですよ。
組合員の皆さんの投稿をお待ちしています。
心気一点 杉原千畝を知っていますか
【 大阪市労組 第459号-2016年11月25日号より 】
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