11月5日(土)第49回働く者のいのちと健康を守る学習交流会に参加して 区役所支部 Aさん
中村和雄弁護士の記念講演では『安倍政権の「働き方改革」を斬る』をテーマに、現在の労働者の現状と安倍政権が実施しようとしている「働き方改革」が何を狙っているのかがわかりやすく話されました。「長時間労働の是正」や「ワークライフバランス」の推進が労働者のためでなく、使用者が労働力不足を補うために女性の労働力を都合の良いように活用したいためという思惑があることが分かりました。
ヨーロッパでは残業をしても前の仕事から次の仕事の開始まで11時間以上あけなければならないと決められていること、韓国では『残業は殺人だ』をスローガンにしているなどの話があり、長時間労働がいかに心身に悪影響であり、きちんと決められた労働時間で働くことが大切であるかということを考えさせられました。
福祉保育労組のとりくみに学ぶ
特別報告では福祉保育労組の小林さんが措置から契約に代わり福祉が商品として扱われるようになった現場で人件費が削られ職員たちが疲弊している実態が語られました。利用者との間に溝も生まれ、最低限の安全も図れないような状況に陥っている現場が多くあるとのことでした。しかし、その中でもみんなで安全管理について考え、今まで利用していなかったリフトを使うようになり、職員も利用者も楽になった事例などが紹介されました。無理や我慢をするのでなく、仕事をしやすいように改善をしていくことをきちんと考えていけば労働者も利用者も安心して過ごせるようになるのだということがわかりました。
職場のパワハラとどうたたかうか
電気情報ユニオンの特別報告では現在争っているいじめ・パワハラ訴訟について話がありました。労働組合の活動をしていたことからターゲットにされ、上司からの暴言に始まり、無理な配置転換、長時間労働などで追い詰められ休職に追い込まれた様子などが語られました。パワハラを行った上司に対する憤りももちろんですが、社内通報窓口や産業医など労働者を守るためにある機関がきちんと機能しなかったことに恐怖を感じました。自分の身を守るためにどのように対応するべきかとても考えさせられました。
11月5日(土)第49回働く者のいのちと健康を守る学習交流会に参加して 区役所支部 宮地 絵美
【 大阪市労組 第460号-2016年12月21日号より 】
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