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2017年4月26日 (水)

~出来島保育所(西淀川区)~公立保育所であるのに保育士不足が原因で一部を「業務委託」!

 出来島保育所は、1963年に住民の要求で建設され、市内で初めて長時間保育などを実施してきた歴史ある保育所です。しかし、大阪市は新再編整備計画によりH25年6月に「平成29年3月末休所」の提案をしました。ところが、今年3月に保護者に対して急遽1年の延期と保育業務の一部「業務委託」の説明がありました。子どもたちや現場の混乱を顧みない大阪市の対応に、怒りの声が上がっています。

「休所延期」・保育業務の一部「業務委託」に不安の声

 待機児童を抱える西淀川区での「出来島保育所の休所」と、福保育所に全員転所することが提案されていました。

 しかし、突然の「休所」と「一方的な転所の強要」に対して保護者有志を中心に保護者OBや地域も一緒になって反対運動が展開されてきました。その結果、転所先は保護者の希望が優先されることになりました。

 ところが、受け入れ先の福保育所の建て替え工事が遅れ、受け入れができなくなったため、出来島保育所の休所が1年延期されることになりました。

 しかし、1年延期を喜んだ保護者の思いを裏切るような形で、3月になり、保育士が確保できない事を理由に、大阪市の保育士の大半を引き上げ、「業務委託」をした檸檬福祉会から派遣された保育士と大阪市の保育士とで保育をするという異例の運営体制が説明されました。

市労組は大阪市に対して説明を求める

 大阪市は公立保育所に民間法人の職員を入れる根拠を「業務委託」だと説明しています。

 しかし、業務委託の内容では一部のクラスと長時間保育だけを檸檬福祉会の職員が担当するという状況が生れます。

 特に夕方の保育は、日中の姿を知らない檸檬福祉会からの職員が保育し、しかも日替わりで担当することになります。これで子どもの安全と命が守られるのか、保護者との信頼関係が守られるのか、保護者は不安を訴えています。

開所時間のすべてに大阪市は責任を持つように要求

 このような事態になった原因の一つは、大阪市の保育士不足です。公立保育所の保育士の賃金を大幅に引き下げたことにより3年間で107人の保育士の確保が出来ず、子どもの受け入れ人数を約400人も減らしています。市労組は保育士の処遇を改善し、保育士の確保を求めています。

 1か所の保育所で、大阪市の職員である保育士と業務委託された檸檬福祉会から派遣された保育士が一緒にどう保育をするのでしょうか。子どもたちの保育をするには保育士間の密接な連携が必要です。果たして「偽装請負」なしに、保育業務が行えるのか疑問が残ります。市労組は引き続き、開所時間の全てにおいて大阪市が責任を持つように要求していきます。

~出来島保育所(西淀川区)~公立保育所であるのに保育士不足が原因で一部を「業務委託」!

【 大阪市労組 第464号-2017年4月26日号より 】

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