市労組「働き方」アンケートに寄せられた 声・声・声
市労組の実施している「働き方」アンケートにたくさんの職員から回答が寄せられています。その中で何点かの問題点が見えてきました。今後集計と分析をし、働きやすい職場づくりをめざすとりくみに生かしていきます。今回はアンケートに寄せられた声を紹介します。
保育現場で早出は30分以上のサービス残業が当たり前?
保育士のアンケートでは、全員が「早出は7時30分からの勤務だが、7時30分の開所なので、子どもたちを受け入れるには、遅くても7時には出勤しなくてはいけない。もちろん超過勤務手当はついていない」と回答しています。保育室の鍵や窓を開け、掃除や子どもを受け入れるための準備は30分でもギリギリの状態です。当然必要な業務ですが、その時間がすべてサービス残業になっています。
区役所では窓口対応後の事務処理はサービス残業
区役所職場では開庁時間と勤務時間が同じです。17時30分まで窓口業務があるので、その後に事務処理をし、片付けますが、その時間がサービス残業になっています。また、17時30分ギリギリに来られた来庁者への対応も丁寧にしようと思えば、サービス残業はもっと増えます。「開庁時間と勤務時間をずらしてほしい」「ずれ勤にすれば」などの声があがっています。
残業するのは、自己責任?
アンケートでは、「残業していない人もいるので、超勤申請すれば仕事の効率が悪いとみられるのでは」と「仕事が忙しいのは、自分に能力がないから」と「自己責任」に置き換える回答が見受けられました。また、「上司が『残業するな!』とうるさく言うが、結局仕事は残るので、朝早く出てくるしかない」「超勤申請しにくい雰囲気がある」などの声も上がっています。「時間外労働の縮減」が叫ばれる一方で、人員マネジメントによる人員削減は異常なスピードで進められ、市民ニーズが増える中、仕事はどんどん増えています。結果、サービス残業が見えにくくなっています。
人手不足で、とにかく忙しい!
人員削減が続く中、どこの職場も人が足りていません。そのために長時間過密労働が蔓延しています。職員の「厳しい働き方」は結局、市民サービスの低下につながっています。アンケートには、人員削減の中で、疲弊している職場の様子が表れていました。
早出の勤務は16時までなのに、17時や17時30分退庁?
保育職場では、早出勤務でも16時に帰っている人は、ほとんどいませんでした。17時や17時30分は当たり前で、18時30分の人もいました。この時間もサービス残業になっています。保育現場の長時間労働の原因は人員不足と業務量の増加が大きな原因になっています。「休憩時間が取れていない」と言う声も多くあります。保育士が健康で、イキイキと働くことが「保育の質」を高めることになるのではないでしょうか。
残業時間の「15分単位での切り捨て」は「違法」
残業時間は、30分でも15分でも、たとえ1分でも、請求は可能です。1ヶ月単位での四捨五入は認められていますので、月合計が30分以内は切り捨て、30分以上なら1時間に切り上げることは、行政通達(昭63・3・14期発第150号)で認められていますが、一日単位での切り捨ては認められていません。
しかし、今回のアンケートなどでは15分や30分の残業は申請できない雰囲気がある。また、15分以上残業をすれば、8時間勤務となり休憩時間を15分取らなくてはいけないので、拘束時間が延びるなどの矛盾もあり、申請していないケースもあるようです。
市労組「働き方」アンケートはたくさんの方から回答が寄せられています。現在集計中ですが、8月も引き続き、アンケートを実施しますので、FAXやホームページから回答をお寄せください。
市労組「働き方」アンケートに寄せられた 声・声・声
【 大阪市労組 第467号-2017年7月27日号より 】
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